フコイダン

海藻に含まれるヌルヌルの成分『フコイダン』は、抗がん作用があると学会で発表されて話題となりました。そんなフコイダンの特徴やがんへの効果、フコイダンを飲用した方の症例などを紹介します。

フコイダンとはどんなもの?

海藻フコイダンは、ワカメや昆布などの海藻を切った時によく出てくる、ヌルヌルに含まれている成分です。特に多いのはモズクだと言われ、ほかの海藻にくらべて5倍ものフコイダンが含まれているそうです。

フコイダンの成分は硫酸化フコースとグルクロン酸というものでできています。アガリクスなどに含まれる抗ガン作用を持つ成分・βグルカンとの違いは、硫酸基を含んでいること。硫酸基は多くの水を蓄えることができるので、ヌルヌル成分となっているわけです。

1996年にがんに関する医学会でフコイダンの抗がん作用についての論文が発表され、フコイダンを含む健康食品がブームとなったのは記憶に新しいでしょう。その後の研究により、フコイダンの抗ガン作用は、フコイダンと一緒に海藻類に含まれている、フコキサンチンなどの成分の複合的な効果によるものであることが分かってきているそうです。

注目の成分フコイダンにはどんな効能があるの?

フコイダンには、マクロファージやNK細胞といった免疫細胞を活性化させる作用があり、これによって抗がん効果が期待できるそう。加えて、血流を促進させて代謝を上げたり、栄養吸収などをサポートする働きもあります。[注1]

フコイダンと一緒に海藻などに含まれている、フコキサンチンという成分は、がん細胞に直接働きかけて自滅(アポトーシス)を促す作用があるそうで、こちらの成分にも注目が集まっています。[注2]

フコイダンを飲用した方の症例を紹介

フコイダンを飲用した方の中から、がんの縮小や病状の好転が見られた例をいくつか紹介しましょう。

<50歳代・男性 すい臓がん>

腹部の張りや嘔吐で受診したところ、すい臓がんのステージⅣと診断。開腹したが肝臓などへも転移が見られ切除せず。抗がん剤の投与を始めてからすぐに、フコイダンのサプリメントを飲用し始める。

フコイダンを飲んで2ヶ月後から、10000近くもあった腫瘍マーカーの数値が500以下まで下がる。飲用開始から5か月後には腫瘍マーカーが正常値になった。

<36歳・男性 肺がん>

肺がんと診断されたが手術が困難な病巣のため、抗がん剤治療を選択する。半年間、抗がん剤治療を受けるも好転せず、病状が悪化。そこで、抗がん剤と併用してフコイダンのサプリメントを飲用することに。

飲み始めて数日で呼吸が楽になり食欲も増加、1ヶ月後には腫瘍のサイズが縮小して腫瘍マーカーも低下し始める。飲用して2ヶ月後の検査では病巣が消えているとの診断で、3ヶ月後には職場にも復帰した。

抗がん剤副作用軽減に関する研究結果

かつて医療界ではフコイダンの持つ作用が抗がん剤と中和し、効果を弱める可能性が懸念されていました。フコイダンと抗がん剤の併用は推奨されていない状態だったのです。

しかし2009年の臨床例で、抗がん剤の副作用に苦しむ70代男性のがん患者が低分子化フコイダンと抗がん剤を併用したところ、その2週間後にはがんの進行とともに増加する腫瘍マーカーが正常値を記録したという報告がありました。

さらに、フコイダンを服用して1か月後には腫瘍の大きさが著しく縮小しました。これを受け九州大学大学院では、抗がん剤に低分子化フコイダンを加えたものと加えていないものでアポトーシス(がんの自滅)誘導作用がどれだけ働くか試験を行いました。すると低分子フコイダンを加えた方のアポトーシス誘導作用は、抗がん剤のみの場合より2倍もの数値を記録。これを受け、これまでに西洋医学が主流となっていた強力な抗がん剤による治療法が見直されています。

抗がん剤によるがん治療法の最も大きな難点は、健常な細胞にもダメージを与え、激しい副作用があること。吐き気や食欲不振、口内炎、脱毛などの症状や、腎臓機能に深刻な障害をもたらすことも。

こうした副作用とがん治療のはざまで大きな課題を抱えている中、注目されたのがフコイダンです。特に低分子化されたフコイダンは、正常な細胞とがん細胞を識別し、がん細胞だけに働きかけアポトーシスを誘導(自滅作用)します。抗がん剤ががん細胞を攻撃して死滅させていたのに対し、フコイダンはがんの自滅を促していて、併用することで抗がん剤の服用量を減らすことができます。結果、身体の負担が軽減できるようになりました。

高い治療効果を保証した西洋医学だけでなく、心身の健康を目指す東洋医学を取り入れた「統合治療」という観点から、フコイダンの研究・治療法の本格的な導入が期待されています。[注3]

いま注目されている健康成分は?

日本においてなじみの深い食材のうち、がんに有効な食材としてワサビに注目が集まっています。ワサビに含まれるワサビスルフィニルには、体内が活性酸素を分泌する活動を穏やかにする抗酸化作用が。体の内側から働きかけることで、がんの発生リスクを減らします。

また、発生したがんに対してもワサビスルフィニルは効果を発揮。抗がん剤よりも優れた抗がん効果をもち、発がん物質の排除・がん細胞の無毒化などが確認されました。さらに、ワサビスルフィニルがもつ作用で最も注目すべきは、他の植物療法で観測できなかったがん転移を防ぐ独自の効能。がん細胞は血液の流れを利用して転移しますが、ワサビスルフィニルにはがん細胞の血液移動を防ぐ効能が備わっているのです。[注4]

  • [注4]『ワサビのすべて 日本古来の香辛料を科学する』木苗直秀・小島操・古郡三千代(2006年 学会出版センター)p116~130

>>注目の成分ワサビスルフィニルとは?ワサビががん治療にもたらす効果を詳しく見てみる

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