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がん代替療法の最前線Ⅲ いま注目されている健康成分ワサビスルフィニルとは

がんの再発・転移予防に効果が期待される成分として、わさびに含まれるワサビスルフィニルが話題となっています。どのような特徴を持つ成分なのか、がんに効果をもたらす仕組みなどを解説しましょう。

新たな発見!わさびの発がん予防効果に期待大

わさびわさびには、私たちが体内に持っている解毒酵素を、強力に活性化させる作用があると言われています。

日々、私たちが接しているカビや排気ガスなどの物質の中には、体に入るとがん細胞を発生させてしまう、発ガン性物質と呼ばれるものがあります。

しかし、有害物質が体内に入ってきた時に、肝臓にある酵素で解毒しているので、すべての人に重大ながん細胞が発生するわけではありません。老化やストレス、生活習慣の乱れなどの要素が重なると、解毒酵素の働きが弱まり、がん細胞が発生してしまいます。

解毒酵素の働きを上手く活性化させられるかどうかが、がん予防のカギを握っていると言っても過言ではありません。

野菜の中で解毒酵素をもっとも活性化させる「わさび」

体内で働く解毒酵素のひとつとして挙げられるのは、GST(グルタチオンSトランスフェラーゼ)というもので、この酵素を活性化させる働きが最も強い野菜が、わさびなのだとか。

ラットの肝細胞を使った実験では、あらゆる野菜の中でも、わさびがGSTを活性化させる効果の一番高い値を示したそうなのです。しかもこの活性化作用は、わさびを食べてから約24時間持続するという研究結果が出ています。

さらに、わさびは強力な抗菌作用を持つことが分かっています。わさびを食べることによって、胃がんや胃潰瘍の原因とされる、ピロリ菌の増殖を抑える効果があるとされ、わさびは胃がん予防にも一役かってくれます。

通常、ピロリ菌の除菌を行う際は抗生物質が使われますが、薬剤耐性が生じてしまう恐れも。薬の服用と同時に、わさびを摂取するのがお勧めです。

ほかにもいっぱい!わさびの健康パワー

老化や生活習慣病の進行を早めてしまう活性酸素。ストレスや喫煙などが原因となって発生する、体内の“サビ”のようなものですが、この体の”サビ”をわさびの摂取によって抑制できることが分かっています。

同じく抗酸化作用が強いとされるビタミンCは、発生した活性酸素を消去することができても、発生前に抑制することができません。

その点、わさびには活性酸素が発生すること自体を抑える働きがあるので、体の細胞を酸化させることなく若々しく保つことができるのです。

さらに、わさびが刺身に添えられていることから考えても、生魚や貝類などに付着して食中毒や病気の原因となる細菌を殺菌する働きが強いことが分かります。

話題となった病原性大腸菌O-157や、アニサキスなどの寄生虫には効果テキメン。刺身や寿司を安全に味わうことができる背景には、わさびの働きが隠されていたのです。

アレルギー抑制や血液サラサラ効果もあり!

わさびに含まれるワサビスルフィニルという成分には、血小板が凝集するのを抑えて、血栓をできにくくする効果があることが分かってきました。これは、血液を固まりやすくする酵素の活性を阻害する働きを持つためで、ドロドロの血液をサラサラにし、血流を促進してくれると言われています。

血流が良くなれば当然、冷え性の改善にもつながって来るはず。わさびを摂取することで、体が芯からポカポカ温まって体温が上がり、免疫力アップも期待できます。

また、最近の研究によると、わさびには、花粉症などのアレルギー症状を引き起こす酵素の働きを抑える効果があるのでは?とも指摘されています。

ワサビスルフィニルとは

おろしわさびに含まれる注目のワサビスルフィニル発がん抑制や血液サラサラ効果など、たくさんの健康効果をもたらしてくれるのが、わさび特有の成分「ワサビスルフィニル」です。

正式名称は『6-メチルスルフィニルヘキシルイソチイオシアネート』と言って、わさびに含まれている芥子油のひとつ。この成分は日本原産のわさび(別名:本わさび)に多く含まれているもので、例えばヨーロッパ原産の西洋わさび(ホースラディッシュ)には含まれていません。

ワサビスルフィニルの最大の特徴は、わさびをすりおろすことで初めて生まれ、健康効果を発揮すること。西洋わさびが主体のわさび製品や、副原料や食品添加物の多い常温チューブのわさびにはほとんど含まれていません

この成分には、驚くべき健康効果がたくさんあると言われていて、発がん抑制や抗酸化作用などはその一部。以下に、ワサビスルフィニルが持つ働きをいくつかピックアップしてみましょう。

  • 解毒酵素GSTを活性化させる
  • 活性酸素の発生を抑える
  • ピロリ菌など細菌の増殖を抑える
  • 血流を促進し、血栓を予防する
  • 体温を上げて免疫力を高める
  • がん細胞の増殖を抑える

がん細胞の転移も防ぐ!? 驚くべきワサビスルフィニルの効果

ワサビスルフィニルが、有害物質の解毒酵素を活性化させ、発がん抑制に効果を発揮することはすでに解説しました。

さらに一歩進んで、体内で発生してしまったがん細胞に対しても、増殖を抑制したり、転移を防ぐ作用を持っていることが分かってきたのです。

腫瘍細胞を使って、わさび抽出物の効果を研究した結果、人の胃がんからリンパ節へ転移した腫瘍細胞に対して、明らかな増殖抑制の作用が確認されたそうです。このときのわさび抽出物の成分を細かく分離して解析したところ、やはりがん抑制作用を持つ成分の正体は、ワサビスルフィニルであることが分かりました。

そこで、ワサビスルフィニルと様々ながん細胞を組み合わせた研究が進み、特に乳がん細胞と皮膚がんのメラノーマ細胞に対して、強い抑制効果が確認されています。

ほかにも、がん細胞の転移を想定して行われたマウスの実験により、転移実験の2週間ほど前からワサビスルフィニルを投与したマウスが、転移を抑制する効果が高いことが分かったそう。エサにわさびの乾燥粉末を混ぜて与えたマウスの方が、がん細胞が転移する確率が低かったそうです。

このように、すでにできてしまったがん細胞に対しても、増殖を抑制し、転移を防ぐ効果まで確認されているワサビスルフィニル。がんの代替療法に活用できる切り札として、今後ますます注目を集めるであろう健康成分です。

※ワサビスルフィニルについて
わさびの老舗「金印わさび」が独自の特許製法でわさびから有効成分を抽出し、ワサビスルフィニルと命名、商標登録しています。

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