大腸がん

大腸大腸がんは、罹患者数がとても多いがんではありますが、比較的進行がゆっくりで、早めに見つかれば手術で完治できる可能性が高いといわれるがんです。

大腸がんの転移に関する情報をまとめて解説しましょう。

 

大腸がんの基礎知識と転移の特徴

大腸がんは、がんができる場所によって症状や治療法、予後が大きく異なります。肛門に近い直腸や下行結腸、S状結腸などにがんができると、血液が混ざった便が出たり、便がふれて痛みがあったり、比較的症状を自覚しやすいのが特徴。逆に、小腸に近い上行結腸などのがんは、腹痛を起こしにくく血便もあまり出ないので、早期発見されにくいようです。

基本的に大腸がんの進行はゆっくりだとされていますし、ステージⅠ程度のがんでしたら、内視鏡で切除治療を受けることもできます。ほかの臓器と比べると、治りやすいがんであると言えるでしょう。

ただし、上行結腸や横行結腸にがんができた場合、肝臓や肺などに転移を起こしやすく、転移先のがんの症状で大腸がんが原発であったことに気が付くケースもあるそうです。

大腸がんが転移しやすい臓器とその症状、治療法について

大腸がんは、完治しやすいがんであると言われていますが、小腸に近い部分のがんなどで発見が遅れた場合は、他の臓器へ血行性転移やリンパ節転移を起こすことがあります。

大腸がんが転移しやすい臓器について、症状などをまとめて紹介します。

肝転移

大腸がんに罹患した方の約11%に、肝転移が見られると言われています。大腸と肝臓は隣接していますし、大腸を出た静脈血が最初に入るのは肝臓であることから、血行性転移を起こしやすいのです。

肝臓へ転移した場合、自覚症状があまりないのが特徴ですが、黄疸やお腹の右上の鈍痛、倦怠感などが出始めたら転移を疑う必要があります。

肝転移の主な症状

肝転移の治療で最も効果的なのは、肝臓を切除する外科的療法です。転移した腫瘍が完全になくなれば、約40%の確率で症状が改善します。また、5年生存率は30~50%になります。

治療は、肝臓内のがんを電磁波の熱で凝固させて焼く「マイクロ波凝固療法(MCT)」や「ラジオ波焼灼療法(RFA)」などの方法でも可能です。
しかし、肝臓内に小さながんが無数にあり、手術で取りきれないと予想されれば、抗がん剤による化学療法を勧められることもあります。

抗がん剤での治療法には、薬を服用する方法と点滴があります。
点滴では「肝動注療法」という方法で、がん組織に栄養を与えている「肝動脈」という太い血管に、中空の管「カテーテル」を入れて肝臓に抗がん剤を投与します。少ない量の抗がん剤で高い効果を発揮するので、吐き気などの副作用も少ないです。
抗がん剤によって転移したがんが小さくなった場合は、手術が行えるようになる場合もあります。

肺転移

大腸がんからの転移先として、肝臓の次に多いのが肺。まずは大腸から肝臓へ転移し、さらに肺へ転移してから脳や骨などへがん細胞が回る、というルートをたどるケースが多いようです。一週間以上続く咳や血痰、息苦しさなどを感じたら、肺への転移を考えて検査と治療を行います。

肺転移の主な症状

肺転移の治療では「胸腔鏡手術」で治療を行うのが一般的です。
胸腔鏡手術は、胸に小さな穴をいくつか開けて手術器具と小型カメラを挿入し、カメラの映像を確認しながら手術を行います。低侵襲のため身体への負担が少なく、術後の回復が早いのが特徴です。

がんが胸腔鏡手術で完全に取りきれなかったり、他の臓器に転移している場合は、抗がん剤による化学療法が勧められます。
また、がんが転移した数や場所、健康状態によっては、ラジオ波焼灼療法や放射線療法で治療することもあります。

腹膜転移

大腸がんが進行すると、腸管を破ってがん細胞が腸の外へ出てしまうことがあります。そうなると、がん組織が腹腔へこぼれ落ちてしまい、広い範囲に散らばって転移を起こすことに。

腹膜に広がったがんは、大きく腫れて内臓を圧迫したり水をだしたりするので、便通が悪くなり、吐き気を起こします。腹水がたまってお腹が張り、苦しくなってしまうこともあります。

腹膜転移の主な症状

腹膜転移には「脳転移」と「骨転移」があります。
脳に転移すると、麻痺や痙攣、ふらつき、ものが二重に見える、うまく話せないなどの症状が引き起こされます。また、脳が腫れてくると頭痛や吐き気、意識障害をになることも。
手や足の麻痺など、日常生活への影響が大きい場合は、患者の病状を見て手術をする場合があります。
そのほかの治療法では、抗がん剤が脳まで届かないため、「ガンマナイフ」という放射線治療を行っていきます。高い効果が期待できる治療法なので、治療後3カ月以内に70~80%の確率で症状が改善します。

また、骨転移では、骨が徐々に溶けて破壊され、周囲の組織が圧迫されてきます。これにより、痛みや麻痺などの症状が現れます。がんが転移する確率は1~2%と低いものの、転移すると治療が難しくなってきます。

大腸がんは骨にのみ転移することが稀で、他の臓器にも転移していることが多いです。
治療では、抗がん剤による化学療法などを行いながら、がんが転移した骨に放射線を照射し、モルヒネなどの麻薬で痛みを抑制させていきます。

リンパ節転移

大腸がんは進行するにつれてリンパ節に転移することがあります。ステージでいうと、Ⅱ期の段階ではまだがんが大腸壁の筋層を超えてはいるもののリンパ節転移がない状態なのですが、Ⅲ期になるとリンパ節への転移が認められる状態です。

ステージⅢ期の中でも、転移したリンパ節が3個以下の場合はⅢa、4個以上あった場合やそれ以下でも主リンパ節か側方リンパ節に転移があった場合はⅢbとなります。 リンパ節への転移が認められた場合、外科治療によって手術を行い、がんのある腸管とリンパ節を切除しなければなりません。

がんの種類によってどこに転移しやすいかは異なりますが、大腸がんの転移で多く見られるのは肝臓や肺、リンパ節です。がんは転移する病気ということもあり、手術の際にはすべて切除できたように見えていたとしても、その時はすでに他の臓器に癌細胞が移動していることもあり、このようなケースでは何年か経ってから転移が見つかることも珍しくありません。

参考:『大腸がん』国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/odjrh3000000uj16-att/103.pdf

参考:『大腸癌の治療を始める患者さんへ』大腸癌研究会
『大腸癌の治療を始める患者さんへ』大腸癌研究会

リンパ節転移の主な症状

がんはリンパの流れにのってリンパ節に転移します。これを「リンパ行性転移」と呼ぶのですが、これはがんが大腸の壁の中にあるリンパ管の中に入ったことによって運ばれた状態です。 大腸がんは初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。しかし、便に血がまじる、便が細い、排便しても残っている感じがする、腹痛などの症状を感じることがあるため、体の異変には注意しましょう。

脳転移

がんが脳に転移する可能性はそれほど高くありません。

転移性脳腫瘍のおよそ半数は肺癌由来であり,大腸がんの脳転移が占める割合は全体の 5 %と少ない.大腸癌は肝や肺に転移することが多く,頻度は肝転移24%,肺転移 9 %と報告されているのに対し,脳転移の頻度は1.3~1.8% と稀である.

出典:『孤立性脳転移再発した直腸癌の 1 例』釧路労災病院外科 河合朋昭 他
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/74/7/74_1760/_pdf

ここからもわかる通り非常に稀ではありますが、可能性はゼロではないのです。大腸がんがあり、その他に脳転移のみ見られるというよりも、脳以外への転移も見られるのがほとんどとなります。

脳の転移があった場合、手術や放射線治療を行うことになります。ただし、切除手術が難しいケースも珍しくありません。例えば、切除することによって神経症状などの重大な後遺症が残ると判断された場合には手術を選択できないのです。この場合、放射線治療を検討することになるでしょう。全脳照射・定位放射線照射から最適な方法がとられます。

脳は体の中でも特に重要な臓器ということもあり、転移巣が大きくなった場合には脳を圧迫し、様々な症状を引き起こしてしまうのです。そのため、放射線治療では転移巣を小さくし、症状を和らげる目的で行います。

基本的に手術で切除するのは病巣が1つ程度の場合のみであり、数が多い場合は手術ではなく放射線での治療を検討することになるでしょう。

参考:『大腸がん 転移・再発』国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/relapse.html

脳転移の主な症状

脳に転移がある場合、何らかの症状が発生している可能性が高いです。そのため、問診に力を入れている病院を受診することも非常に重要だといえるでしょう。 脳に転移した場合、麻痺や頭痛、吐き気などの症状が現れることがあります。他にも痙攣が発生するようなケースもあり、具体的に脳の中でもどこに転移したのかによって現れる症状が変わってくるのです。

人によっては小さいものが複数個転移することもあるため、そのようなケースでは様々な症状が現れることになります。脳といえば人間の体に指示を出している大切な器官です。そのため、ここががんに侵されると不調を感じやすくなります。

手足を動かす指令を出している部位に転移巣が現れれば手足をうまく動かすことができなくなるだけでなく、自分が想像していたのとは違う行動を取ってしまうことも。ただ、脳に転移したからといってすぐに症状が現れるとは限りません。

人によっては相当大きくなるまで症状が出ない場合もあるため、異常を感じてからCTやMRI検査を受けたものの、そのときにはすでにかなり大きな状態になっていたといったケースも考えられるのです。

がんの再発や転移とたたかうには

がんに立ち向かう上で、もっとも注意したい「再発や転移」。たとえ、医師による適切な処置を受けていたとしても再発・転移の可能性はある、ということをわきまえておかなければなりません。

そのため、医療機関のみに頼るのではなく、私たちができる代替医療も率先しておこない「がんの予防線」を何重にも張り巡らせることが、がんとたたかっていく上で極めて重要となってきます。

漢方や鍼灸、アロマ・マッサージ、健康食品、サプリなど、さまざまな代替医療が存在する中で、「グルタチオンS-トランスフェラーゼ」をいかに活発化させるかが、がん再発・転移予防のキーポイントとされています。

グルタチオンS-トランスフェラーゼとは、体内で働く解毒酵素のひとつ。この酵素を活性化させる野菜として、わさびが注目を浴びています。

わさびに含まれる成分「ワサビスルフィニル(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチイオシアネート)」は、このグルタチオンS-トランスフェラーゼを活性化させるとして、論文でも発表されました。

このほかにも、ワサビスルフィニルには、活性酸素を抑える、ピロリ菌などの細菌の増殖を抑制、血流の促進や血栓予防、免疫力向上、といったさまざな効果も。

また、がん細胞の増殖を抑制し、転移を防ぐといった効果も確認されているため、がんの再発・転移とたたかう方はもちろん、すでに転移してしまったという方にも、ぜひ摂取して欲しい成分なのです。

>>がんの代替医療の最前線・注目の成分ワサビスルフィニルとは?

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