上顎洞がん

悪性細胞上顎洞(じょうがくどう)がんは慢性的な蓄膿(ちくのう)症によって発症すると言われています。発症の初期段階は自覚症状がないため発見が遅れる可能性が高く、進行すると頭蓋骨の中心部にある頭蓋底(とうがいてい)や咽頭(いんとう)に転移することも。

このページでは、上顎洞がんの症状や発症する傾向、転移した場合の治療法などを紹介します。

上顎洞がんの基本知識と転移の特徴

上顎洞(じょうがくどう)とは、鼻腔にある大きな空洞で、鼻の横や目の下の骨の形にほとんど一致しているものです。この中で発現するがんを「上顎洞がん」と呼びます。患者の多くは50歳以上で発症することが多く、なかでも男性が発症する確率は女性の約2倍と言われています。

上顎洞内に膿がたまり、炎症を起こすことを蓄膿(ちくのう)症といいますが、長期間にわたって蓄膿症を患っていると、上顎洞内の組織ががん化しやすくなると考えられています。

上顎洞がんは、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。しかし症状が進行すると、鼻詰まりや顔面の腫れ、歯痛などの症状が現れます。周囲の組織を通して、上顎洞を覆う骨や頭蓋骨の中心部にある頭蓋底、咽頭にまでがんが進行する可能性もあるので、早期に治療を受けることが大事です。

主に放射線治療や化学治療が行われ、放射線や抗がん剤を併用することで上あごの後遺症を抑えることが可能です。上顎洞がんが悪化した場合には、外科手術で腫瘍部分を切除する治療法を行います。

上顎洞がんから転移しやすい臓器とその症状

発症する確率が低く、他の臓器への転移も少ないと言われている上顎洞がんですが、がん細胞がリンパに流れ出し、頸部(けいぶ)リンパ節に転移してしまうことがあります。

上顎洞がんはステージ0~IVに分類され、ステージIII~IVは頸部リンパ節に転移している状態です。ステージIVまで進行していると、腫瘍が頬の骨に食い込むほど大きくなっているため、顔が腫れて激しい痛みに襲われたり、腫瘍からの出血により脳が圧迫されて治療後に脳への障害が残ったりする場合もあります。

リンパ節転移

上顎洞がんは頸部リンパ節へ転移しやすいと言われていますが、頸部リンパ節への転移の確率は約5%から30%。他のがんと比べると転移の確率そのものは低い点が特徴です。しかしステージIII~IVだとリンパ節への転移が見られますので、その場合はリンパ節も上顎洞がんが発生した部位と一緒に治療をしていきます。

頸部リンパ節は、後頭リンパ節や耳介後リンパ節など、さまざまなリンパ節が該当します。上顎洞がんが、どの部位に転移するのか定かではありません。上顎洞がんと診断された際は、転移の可能性も十分にあると考えて、定期的に検査を受けることが大切です。

リンパ節転移の主な治療法

リンパ節転移の回数が少ないこともあり、基本的には動注化学療法を実施します。動注化学療法とは、高い濃度の薬剤を局所的に投与して、全身的な副作用を抑えて効果を高めることができる薬物療法です。

ですが、頸部リンパ節へ転移が確認されると上顎洞がん転移が転移したリンパと周囲組織とされる範囲のリンパ節を摘出する「頸部郭清術(けいぶかくせいじゅつ)」を行います。摘出範囲は転移したリンパ節の数や転移範囲によって異なりますが、治療で寛解の可能性が高まると言われています。

上顎洞がんの手術は、がんそのものに対して行う治療とリンパ節に対して行う治療に分かれています。頸部リンパ節転移が確認されると頸部郭清術が行われますが、症状のステージによっては上顎部切除術や全摘出手術などを実施し、治療を進めていきます。

がんの再発や転移とたたかうには

がんに立ち向かう上で、もっとも注意したい「再発や転移」。たとえ、医師による適切な処置を受けていたとしても再発・転移の可能性はある、ということをわきまえておかなければなりません。

そのため、医療機関のみに頼るのではなく、私たちができる代替医療も率先しておこない「がんの予防線」を何重にも張り巡らせることが、がんとたたかっていく上で極めて重要となってきます。

漢方や鍼灸、アロマ・マッサージ、健康食品、サプリなど、さまざまな代替医療が存在する中で、「グルタチオンS-トランスフェラーゼ」をいかに活発化させるかが、がん再発・転移予防のキーポイントとされています。

グルタチオンS-トランスフェラーゼとは、体内で働く解毒酵素のひとつ。この酵素を活性化させる野菜として、わさびが注目を浴びています。

わさびに含まれる成分「ワサビスルフィニル(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチイオシアネート)」は、このグルタチオンS-トランスフェラーゼを活性化させるとして、論文でも発表されました。

このほかにも、ワサビスルフィニルには、活性酸素を抑える、ピロリ菌などの細菌の増殖を抑制、血流の促進や血栓予防、免疫力向上、といったさまざな効果も。

また、がん細胞の増殖を抑制し、転移を防ぐといった効果も確認されているため、がんの再発・転移とたたかう方はもちろん、すでに転移してしまったという方にも、ぜひ摂取して欲しい成分なのです。

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