胆道がん

胆道胆道とは肝臓から十二指腸の間にある「袋と管」のことを指します。早期発見が難しいため、がんの中でも死亡率が高いと言われているのが胆道がんです。

胆道がんと診断されたとき、どうすればいいのでしょうか?ここでは、胆道がんの症状や転移しやすい器官を紹介するとともに、進行や転移を防ぐための治療法についても紹介します。

胆道がんの基礎知識と転移の特徴

胆道がんは一般的に大きく3つに分類されます。胆のうという袋にできるがんを「胆のうがん」、管である胆管にできるがんを「胆管がん」、胆管と膵管が合流する場所にできるがんを「乳頭部がん」といい、合わせて胆道がんと呼びます。

胆のうがんを発症しやすいのは女性、胆管がんを発症しやすいのは男性です。また、日本人だけが発症する胆道がん(ICC-UMタイプ)も存在します。国立がん研究センターが2017年に発表した情報によると、胆道がん羅患数の予測は24,500例。これは、発症率が高いといわれる皮膚がんや子宮がんと大差ない数値です。

>>がんの転移・再発を防ぐにはどのような治療を行うべき?転移・再発防止策を見る

胆道がんから転移しやすい部位とその症状

胆道がんに多いのは、周囲のリンパ節と肝臓、膵臓、十二指腸への転移です。胆道がんが初期の場合でも転移している危険性が高く、その箇所によっては外科手術が困難なケースもあります。転移の特徴と主な治療法を以下にまとめました。

リンパ節転移[注5]

がん細胞がリンパの流れに乗り、たどり着いた先のリンパ節で増殖することをリンパ節転移と言います。胆道がんからの移転の場合、胆道に隣接したリンパ節である場合はステージ2、やや遠い箇所への転移が認められるとステージ3と診断されます。粘膜層までのがんの場合、リンパ節転移の恐れはありませんが、胆道がんは進行しているケースが多いため、すでにリンパ節へ転移していることがほとんど。また、同じリンパ節への転移でも外科手術できる部位が限られており、転移の場所によって治療法が変わってきます。

リンパ節転移の主な治療法[注6]

胆道に隣接したリンパ節に転移していた場合は手術で切除します。胆道から離れたリンパ節へ転移したがんの場合は手術で取り除けないことも多く、この場合、抗がん剤による化学療法や放射線療法が行われます。この段階に到達してしまうと根治が極めて困難となり、「症状の緩和」と「進行の抑制」が主な治療の目的となります。

肝転移

がん細胞が肝臓へ転移するケースは統計上多く見られ、胆道が原因となる事例だけが極端に多いわけではありません。しかし、胆道と肝臓は隣接していることもあり、がん細胞が血液に乗ることによる血行性転移を起こすことが多く、発見時にはすでに肝臓に転移していることも多いのです。

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓も、胆道と同じで自覚症状が現れにくく、進行してから現れる黄疸や倦怠感などの症状が胆道がんと似ています。そのため、胆道がんと診断された時点で肝臓への転移も疑わなくてはなりません。

肝転移の主な治療法

肝臓への転移が判明した時点で、がんの進行ステージは4となります。胆道がんからの転移に限らず、転移性の肝がん治療には手術による局所療法と抗がん剤の全身投与による全身化学療法があります。

胆道がんからの移転による治療で局所療法を行うのは不可能なことが多いため、抗がん剤を服用するのが一般的。なかでも「ソラフェニブ」は、がん細胞が増えようとする信号の伝達を遮断して抑制する薬です。抗がん剤は、種類によって副作用が軽いものから重篤なものまでさまざま。人によっては向かない薬もあるため注意が必要です。必ず担当医に相談しましょう。

がんが転移すると怖い場所について>>

胆道がんの種類

胆のうがん

肝臓の下にある胆のうで発症するがんで、初期段階では無症状のため気付きづらい病気です。胆管や膵臓近くのリンパ節や肝臓などへの転移、または再発が起こる可能性もあります。

胆のうがんで起こるものとして危険性が高いのが、膵・胆管合流異常です。先天性の形成異常として発生し、膵液と胆汁が逆流します。逆流によって炎症や胆石形成など、さまざまな症状を引き起こすリスクが上昇。患者によっては無症状な場合もあります。

胆のうがんに対して行う手術

初期の胆のうがん、もしくはポリープが発見された場合は胆のうの摘出術が行われます。内臓を覆っている薄い半透明の漿膜(しょうまく)にまでがんが浸潤している際は、胆のうだけでなく肝やがん周辺のリンパ節も切除する「拡大胆のう摘出術」を受けなければなりません。

患者に体力がない、全てを取り除けないなどの理由で手術が難しい場合は、化学療法や放射線治療を実施。痛みを緩和するためのケアで対応します。

胆管がん

肝臓内で発生する肝内胆管がん、肝臓外で発生する肝外胆管がんに分けられます。肝内胆管がんは胆管から発生し、黄疸が出やすいのが特徴です。肝外胆管がんは肝臓に近い場所に発生したものを「肝門部領域胆管がん」、十二指腸に近い場所に発生したものを「遠位側胆管がん」として分類されます。症状は胆のうがんと同じく黄疸や白色便などがあり、がん全般でも発生する食欲不振や倦怠感も発症のサインです。

胆管がんに対して行う手術

胆管がんの手術前には、胆道ドレナージ(黄疸を軽減するため、胆汁を排出する処置のこと)を行うケースがあります。対象は胆管炎(胆のうが炎症を起こしている状態)、胆道狭窄(胆汁の通り道である胆管が狭くなっている状態)が確認された患者です。口・鼻・皮膚のいずれかからチューブを入れ、胆汁を体外へ排出。その後に患部の切除を行います。

肝臓に近い胆管にできる肝門部領域胆管がんの場合は、患部だけでなく肝臓や胆のうなども切除。広範囲にわたり肝臓を切除するケースでは、肝臓をできるだけ残し肝不全を防止します。

遠位胆管がんは十二指腸に近い位置にあるため、十二指腸および近くにある膵臓を切除。残っている膵臓を小腸や胃に縫い合わせることで、酸性である胃液を中和できるようにします。

肝内胆管がんが肝臓の端にある場合は、肝臓の一部分を切除して対応。がんが広がっている、肝門(神経やリンパ管が集中しているところ)に近い時は胆のうやまわりのリンパ節も切除する必要があります。

乳頭部がん

発症の原因が不明とされている病で、十二指腸の中心あたりにある乳頭部に発生します。胆汁の通り道が腫瘍によって塞がれてしまうので、黄疸や腹痛が発生するのが特徴です。

初期症状はなく、検診時の胃カメラが早期発見につながるケースが多くあります。

乳頭部がんに対して行う手術

がんになる前のポリープであれば、切除できる可能性があります。進行している状態の場合は、十二指腸・膵臓・胆管・胆のうを切除する膵頭十二指腸切除術を実施。数週間の入院が必要です。がんの進行度や患者の体力によっては手術ができず、抗がん剤による化学療法で痛みの緩和を狙います。

胆道がんで起こりうる症状

悪心嘔吐・体重減少

これは他のがんでも起こりうる可能性がある、悪心嘔吐は、消化器や脳に影響を与えることで引き起こされます。嘔吐はがん患者の40~70%が引き起こす症状なので、長く続くと感じるのであればすぐに相談しましょう。

体重減少は精神的ショックや痛みによる食欲減退、がん悪液質などによるものが原因となって起こります。

がん悪液質とは、がん細胞が患者のタンパク質や脂肪を分解して栄養を奪う状態のことです。栄養改善を行っても進行を止められないことが多く、がん悪液質が原因でがん患者の4分の1が亡くなるとされています。

黄疸(おうだん)

黄疸は皮膚が黄色くなる症状で、がんが進行することで発します。がんが大きくなることにより、胆のうとつながっている胆道が圧迫されて胆汁の通り道が縮小。すると胆道を通れなくなった胆汁が、血液中に流れるようになります。胆汁にはビリルビンという赤血球からできた色素が含まれており、ビリルビンの血中濃度が高まることで黄疸が発生するという仕組みです。

他にも便の色がクリームっぽくなる白色便や尿の色が茶色くなる黄疸尿などに加え、ビリルビンが血液で流れ込むことで起こるかゆみなどがあります。

腹痛

みぞおちや右わき腹に痛みを感じます。初期の腹痛の多くは、胆のうがんと併発する胆石症や胆のう炎が原因です。

胆道がんの発育

浸潤(しんじゅん)性発育

肝外胆管がんに多いタイプです。インクが広がるように進行していきます。発育速度が速く、切除手術を行う際は広範囲を切除しなければいけません。離れた部位に転移・増殖するおそれがあります。

胆管内発育

胆管の内側に向かって大きくなるタイプで、キノコ型に盛り上がっていきます。こちらも浸潤発育と同じく、肝外胆管がんに見られるタイプです。

腫瘤(しゅりゅう)形成性発育

進行するにつれ、増殖したがん細胞が腫瘤を作ります。肝内胆管がんで主に起こる発育です。

がんの再発や転移とたたかうには

がんに立ち向かう上で、もっとも注意したい「再発や転移」。たとえ、医師による適切な処置を受けていたとしても再発・転移の可能性はある、ということをわきまえておかなければなりません。

胆道がんの再発や転移を防ぐには、定期的に健診を受けてがん細胞がないか確認する必要があります。また、がん細胞が発生・増殖しないようにアプローチする生活を常日頃から心がけることも大切です。

そのため、医療機関のみに頼るのではなく、私たちができる代替医療も率先しておこない「がんの予防線」を何重にも張り巡らせることが、がんとたたかっていく上で極めて重要となってきます。

漢方や鍼灸、アロマ・マッサージ、健康食品、サプリなど、さまざまな代替医療が存在する中で、「グルタチオンS-トランスフェラーゼ」をいかに活発化させるかが、がん再発・転移予防のキーポイントとされています。

グルタチオンS-トランスフェラーゼとは、体内で働く解毒酵素のひとつ。この酵素を活性化させる野菜として、わさびが注目を浴びています。

わさびに含まれる成分「ワサビスルフィニル(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチイオシアネート)」は、このグルタチオンS-トランスフェラーゼを活性化させるとして、論文でも発表されました。

このほかにも、ワサビスルフィニルには、活性酸素を抑える、ピロリ菌などの細菌の増殖を抑制、血流の促進や血栓予防、免疫力向上、といったさまざまな効果も。

また、がん細胞の増殖を抑制し、転移を防ぐといった効果も確認されているため、がんの再発・転移とたたかう方はもちろん、すでに転移してしまったという方にも、ぜひ摂取して欲しい成分なのです。

>>がんの代替医療の最前線・注目の成分ワサビスルフィニルとは?

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