先進医療

がんの治療法は様々です。従来の手術療法や抗がん剤、放射線療法に免疫療法、代替医療など実に多くのものがあるわけですが、先進医療についてもチェックしてみましょう。

ここでは代表的な先進医療についてご紹介します。

先進医療の種類

そもそも先進医療とはなんなのか?というと、これは大学病院などでしっかりと研究が行われた医療技術のことで、そのうち安全性と治療効果も認められたものです。厚生労働大臣からも将来的には保険診療が適用になりうる医療技術と評価されたものなので、安全性が高く、信頼できる治療法だといえるでしょう。

自由診療の扱いになるのですが混合診療が認められているため、先進医療の分野では全額自己負担になりますが注射や検査などに関しては公的医療保険が適用されます。

がんの治療として代表的な先進医療には次のようなものが挙げられます。

陽子線治療

悪性の腫瘍に対して陽子線と呼ばれる放射線の一種を照射する治療法です。根治的な治療法が可能で局在する固形のがんに対して適用されます。

X線治療とは異なり、X線は体の表面で多くのエネルギーを放出するのに対して陽子線治療の場合は体の奥深くにいくにつれて効果を発揮します。

重粒子線治療

重粒子線と呼ばれる炭素イオン線を体外から病巣に対して照射する治療法です。陽子線治療に比べると細胞に配する破壊力が大きいと言われており、効果も期待できるのですが、重粒子線治療を実施している病院は多くありません。

その大きな理由ともいえるのが、治療施設を作る際に非常に多くの費用がかかるということ。大型の装置が必要になるため資金面の問題で装置を作ることができず、重粒子線治療ができない病院が多いのです。

2017年11月現在、日本で重粒子線治療が受けられるのは全国に5院のみとなっています。

腹腔鏡下子宮体がん根治手術

腹腔鏡を使って行う子宮体がんの手術です。小さな穴をあけて行う手術ということもあり、患者への負担が小さく、早期の社会復帰が期待できるのもメリットだといえるでしょう。

腹腔鏡下手術自体は先進医療ではありませんが、子宮がんの場合はまだ十分な治療件数がないため先進医療扱いになります。

活性化自己リンパ球移入療法

免疫細胞を患者の血液から調製し、がんを攻撃させる治療法です。血液の中に含まれているリンパ球を活性化させてから戻すことによりがんを攻撃する役割を持ちます。

必ずしも先進医療が適していると限らない

他にも先進医療には様々な種類があるのですが、必ずしも先進医療が自分に最適とは限りません。そもそも先進医療は保険が適用にならないため高い費用もかかるので、選択したくてもできない方もいるでしょう。

また、先進医療はすべての医療機関で実践しているわけではなく、種類によっては日本でもごくわずかの限られた病院でしか取り扱っていないところがあります。

しかも、先進医療を受けたからといって100%治るとは限りません。確かに先進医療は最新の技術や知識を用いて行われる治療ではありますが、現在保険診療で行われている治療法に比べて必ずしも効果的とは言えないのです。

そもそも保険が適用になっている治療法というのは、厚生労働省から安全性と有効性が保証されているものだといえます。ここからもわかる通り、「先進医療=現在保険適用で行える治療に比べて優れている」というわけではないのです。

ただ、保険が適用になる治療法の中に自分に最も効果的と思われる選択肢がない方も少なくありません。先進医療は保険診療扱いにはなりませんが、様々な治療法が用意されているため、選択肢の幅も広がるでしょう。

病院で保険が適用になる治療法を受けたものの、あまり変化がなかった…ということであれば医師に相談しながら先進医療についても検討してみるのがおすすめです。費用などの問題も大きいため気軽には検討できませんが、自分に向いていそうな先進医療やそれに関わる費用について相談してみましょう。

『先進医療の各技術の概要』 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan03.html

『先進医療を実施している医療機関の一覧』 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html

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