白血病

白血球

白血病は、血液の三大悪性腫瘍のひとつで、造血幹細胞が骨髄の中でがん化した病気です。

不治の病というイメージがある病気ですが、近年では治療法が確立され寛解状態や完治させることも可能な病気になってきています。

白血病における基礎知識や転移についての情報を解説しましょう。

白血病の基本知識と転移の特徴

白血病は血液のがんです。

血液細胞には赤血球・白血球・血小板がありますが、これらが骨髄で作られる過程でがん化し、血液内に異常な血液細胞が増加する病気です。

50代以上や14歳以下の小児に多く発症し、小児がんのうち約35%は白血病だと言われています。

白血病は進行パターンによって「急性白血病」と「慢性白血病」に分類され、がんになる細胞の種類により「骨髄性」と「リンパ性」に分けられます。

また、急性か慢性であるかによっても症状が異なります。代表的な症状はリンパ節が腫れる・出血したりアザができたりする・体がだるいといったものが挙げられます。

血液を作る細胞が破壊されると、赤血球・白血球・血小板の数に影響が出るため会社や学校の健康診断などの血液検査で偶然見つかることが多いようです。

急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病は病状が急激に進むため、他のがんのようなステージ(病気)の分類はありません。

慢性骨髄性白血病と慢性リンパ性白血病については進行度合いごとに分類されており、慢性骨髄性白血病は慢性期・移行期・急性転化期、慢性リンパ性白血病は、0~IV期と分類されます。

白血病は血液のがんなので、羅患した時点で白血病細胞が身体中を回っています。すでに転移している状態ですので、「浸潤(しんじゅん)」という言葉を使います。

白血病から転移しやすい臓器とその症状

骨髄への浸潤(転移)は治療が困難だといわれていますが、重症化のおそれがある脳や脊髄(せきずい)に白血病細胞が浸潤することを予防するために、抗がん剤の髄腔内への注射をおこないます。

予後を良くしていくためにも予防は必須になります。

骨髄転移

骨髄内で白血病細胞が増えてしまうと、骨髄の外に白血病細胞が浸潤し、臓器障害が起こります。

白血病細胞がほかの臓器に浸潤することはまれですが、急性リンパ性白血病や急性骨髄白血病は、骨髄・脳・脊髄などに浸潤することがあり、浸潤すると骨・関節に痛み、頭痛や吐き気、手足のしびれといった症状が現れます。

慢性骨髄性白血病は、急性転化に移行してしまうことがあり、そうなると抗がん剤治療が効かなくなりますので、早めに治療することが重要です。

骨髄転移の主な治療法

急性リンパ球性白血病が臓器に浸潤した場合に有効な治療は「同種幹細胞移植」です。大量の抗がん剤で白血病細胞を消滅させたあと、他人の幹細胞を移植します。健康な幹細胞を移植することにより、正常な造血細胞を作りだすことができます。

急性骨髄性白血病が臓器に湿潤した場合は、抗がん剤による化学療法が行われます。ですが、白血病を発症して最初の治療からの期間が少ししか空いていない人や高齢者の方は身体に負担がかかるうえ、効果が得られない場合もあります。

がんの再発や転移とたたかうには

がんに立ち向かう上で、もっとも注意したい「再発や転移」。たとえ、医師による適切な処置を受けていたとしても再発・転移の可能性はある、ということをわきまえておかなければなりません。

そのため、医療機関のみに頼るのではなく、私たちができる代替医療も率先しておこない「がんの予防線」を何重にも張り巡らせることが、がんとたたかっていく上で極めて重要となってきます。

漢方や鍼灸、アロマ・マッサージ、健康食品、サプリなど、さまざまな代替医療が存在する中で、「グルタチオンS-トランスフェラーゼ」をいかに活発化させるかが、がん再発・転移予防のキーポイントとされています。

グルタチオンS-トランスフェラーゼとは、体内で働く解毒酵素のひとつ。この酵素を活性化させる野菜として、わさびが注目を浴びています。

わさびに含まれる成分「ワサビスルフィニル(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチイオシアネート)」は、このグルタチオンS-トランスフェラーゼを活性化させるとして、論文でも発表されました。

このほかにも、ワサビスルフィニルには、活性酸素を抑える、ピロリ菌などの細菌の増殖を抑制、血流の促進や血栓予防、免疫力向上、といったさまざな効果も。

また、がん細胞の増殖を抑制し、転移を防ぐといった効果も確認されているため、がんの再発・転移とたたかう方はもちろん、すでに転移してしまったという方にも、ぜひ摂取して欲しい成分なのです。

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