肛門がんには、種類がいくつかあります。中には痔ろうが長い期間炎症を繰り返し、そこから肛門がんが発生してしまうこともあります。
ここでは、その基礎知識や転移の特徴、代表的な症状など、わかりやすく解説しています。
肛門がんは、肛門の入口から3センチくらいの管上の部分に発生するがんの総称です。肛門がんにはさまざまな種類が存在しており、主なものでは腺がん、粘液がん、扁平上皮がんがあります。中でも腺がん、粘液がんの発生率は、肛門がん全体のうち75%を占めています。他にも類基底細胞がん、悪性黒色腫、パジェット病、ボーエン病といったものもあります。
また、慢性的に炎症を起こしている痔ろうが悪性化し、痔ろうがんという病気になってしまうケースもあるので、痔ろうを患っている方は慢性化しないうちに治療しておくことが大切です。
肛門がんの症状としては、しこり、かゆみ、出血、痛み、粘液分泌、便通の異常などがあげられます。最初は症状が軽くても、徐々に進行していくという特徴があります。
肛門がんが進行していくと、複数のリンパ節に転移し、そこからさまざまな臓器に広がっていく傾向が見られます。
肛門がんはリンパ節に転移するケースが多く、特に鼠径部リンパ節への転移率が高いとされています。その場合の症状や治療法を解説していきます。
肛門がんはまず、直腸付近のリンパ節に転移しやすい傾向が見られます。外科手術によって肛門がんの病床を摘出した場合でも、その後のリンパ節への転移率は50%近くと、非常に高いのです。そのため、鼠径部などのリンパが腫れたり痛んだり、といった症状が悪化してきた時には注意が必要です。
リンパ節に転移すると、膣や尿道、膀胱といった近くの臓器に転移していく原因になってしまいます。さらに進行していくと、遠くの臓器にまで転移が広がってしまうケースもあるのです。
肛門がんが発見された場合には病床の摘出手術がおこなわれ、場合によっては化学療法や放射線治療も追加されます。腫瘍が小さい状態であれば肛門とその周辺だけの切除をおこないますが、進行して腫瘍が大きくなってしまった場合には、直腸とS字結腸の一部まで摘出することも。切除の範囲が小さい場合には括約筋が残せるので、術後も自分で排便ができるというメリットがあります。
しかしリンパ節への転移を防ぐためには病床だけを取り除くのでなく、周辺の部位やリンパ節も摘出しておくことが需要だと言われています。
がんに立ち向かう上で、もっとも注意したい「再発や転移」。たとえ、医師による適切な処置を受けていたとしても再発・転移の可能性はある、ということをわきまえておかなければなりません。
そのため、医療機関のみに頼るのではなく、私たちができる代替医療も率先しておこない「がんの予防線」を何重にも張り巡らせることが、がんとたたかっていく上で極めて重要となってきます。
漢方や鍼灸、アロマ・マッサージ、健康食品、サプリなど、さまざまな代替医療が存在する中で、「グルタチオンS-トランスフェラーゼ」をいかに活発化させるかが、がん再発・転移予防のキーポイントとされています。
グルタチオンS-トランスフェラーゼとは、体内で働く解毒酵素のひとつ。この酵素を活性化させる野菜として、わさびが注目を浴びています。
わさびに含まれる成分「ワサビスルフィニル(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチイオシアネート)」は、このグルタチオンS-トランスフェラーゼを活性化させるとして、論文でも発表されました。
このほかにも、ワサビスルフィニルには、活性酸素を抑える、ピロリ菌などの細菌の増殖を抑制、血流の促進や血栓予防、免疫力向上、といったさまざな効果も。
また、がん細胞の増殖を抑制し、転移を防ぐといった効果も確認されているため、がんの再発・転移とたたかう方はもちろん、すでに転移してしまったという方にも、ぜひ摂取して欲しい成分なのです。
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