*画像引用元:新潟大学医歯学総合病院公式HP
https://www.nuh.niigata-u.ac.jp/
新潟県新潟市にある「新潟大学医歯学総合病院」は、前身の病院から数えて創立100年を超える日本有数の伝統ある病院です。
同院は新潟県内で様々な役割を担っており、新潟県ドクターヘリ基地病院、災害時の迅速な医療活動の拠点となる基幹災害医療センター、移植医療支援センター、肝疾患診療連携拠点病院、といった多岐に渡る役割を果たしています。
「生命と個人の尊厳を重んじ、質の高い医療を提供するとともに、人間性豊かな医療人を育成する」ことを理念として掲げ、高度な医療の提供だけでなく医療人の育成にも力を入れ地域医療の発展を担っています。
また、患者さんの権利を重視した診療方針も重視。個人の尊厳が尊重した良質で公平な医療の提供、病状・治療・看護等について十分な説明と情報の提供、他の医療機関の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞く権利、自分が受ける医療について自分の意思で選択できる権利、プライバシーの保護など、患者さんを1番に考えた安全で安心できる医療の提供を行っています。
ここでは、子宮頸がんなどの婦人科がんを専門分野としたスペシャリストが科長を務める「産科婦人科」について紹介します。
新潟大学医歯学総合病院の産科婦人科は、婦人科部門・産科部門・生殖部門の3つに分かれており、子宮頸がん等の婦人科がんの治療は婦人科部門が担当しています。
婦人科部門では、12~15人前後の医師が婦人科良性疾患および悪性疾患の診療にあたり、患者さんの負担が少ないベストな治療の提供を目的に手術・抗がん剤治療・放射線治療など集学的な治療を行っています。
良性・悪性に限らず、患者さんを最優先に治療方針を決定しています。
婦人科良性疾患に対しては、身体への負担が少ない「内視鏡手術(腹腔鏡手術、子宮鏡手術)」を積極的に導入。婦人科悪性疾患に対しては、子宮を切除しない「妊よう性温存治療(妊娠する能力を保つ治療)」や、「子宮頸がんに対する神経温存手術」、「抗がん剤治療と放射線治療を組み合わせた集学的治療」を行っています。さらに、分子標的薬などを使用した臨床試験にも取り組んでいます。
対象の疾患は、主に婦人科腫瘍(子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣腫瘍・子宮頚がん・子宮体がん・卵巣がん)です。
腫瘍内科では、がん腫瘍に対して抗がん剤などの薬剤を使用して治療を行っています。こちらでは肺がんや乳がん、胃がん、肝がん、大腸がんなど、さまざまながん腫瘍への治療が可能です。
再来の診療曜日は月曜日から金曜日まで対応していますが、新患の場合は火曜日と木曜日のみの診療となります。
薬剤を使用した治療方法にはさまざまな種類があるので、がん薬物療法専門医で対応するのも強みです。
また、がん治療は総合的なサポートが必要のため、他の診療科やチームと協力・連携しながら患者さんの状態を確認したり治療を施したりします。
腫瘍内科の治療方針は、基本的に通院治療ですが状況によっては入院治療を行います。
がん治療に使用する薬剤は、毎年新しい種類が開発されているので、その時に最適だと考えられる治療方法が提案されます。分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬なども検討しているのが特徴です。新しい薬剤が開発されているとはいえ、副作用も新たに見つかることがあるため、常に副作用のコントロールを行いながらがん治療を進めています。
がん患者さんの中には、別の疾患やがんを患っており、既に別の薬剤治療を受けていることも。このような場合は別の薬剤療法も確認したうえで、適切な治療方針・薬剤治療を行います。
新潟大学医歯学総合病院の放射線治療科は、主に悪性腫瘍の治療を目的として放射線治療を行っています。治療は放射線治療科だけでなく、他の診療科とも連携しながら治療方針を決めたり治療を行ったりするのも大きな特徴です。
治療部位は、脳腫瘍やリンパ腫、食道がん、肺がん、すい臓がんなどあらゆる箇所で発生する悪性腫瘍です。
放射線治療外来は月曜日から金曜日まで対応。新患は火曜日、水曜日、金曜日に診療しています。
治療方針は、放射線治療科が他の診療科と連携しながら、検討・治療しています。放射線治療には、リニアックと呼ばれる高機能の放射線治療装置も活用し、ピンポイント照射(腫瘍発生箇所のみに絞って照射)など、精度の必要な治療を施しているのが強みです。
他にも良性腫瘍の治療に対応しているのが特徴で、放射性ヨードを使用して改善を目指します。
榎本 隆之 (えのもとたかゆき) 医師は、婦人科がん(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、外陰がん)の名医として知られるスペシャリスト。妊娠・出産を希望する早期子宮頸がんの患者さんに対して、「妊孕性温存治療(広汎子宮頸部摘出手術)」を積極的に行い、これまで40例以上の実績があります。
2010年には妊娠15週に子宮頸がんに対する広汎子宮頸部摘出手術を行い、その後も妊娠を継続させて出産に成功。以降も産科婦人科の科長として患者さん最優先の医療の提供を行っています。
また、研究者としても一流です。子宮体がんの20%にK-ras遺伝子の点突然変異による活性化が起こっていること、卵巣がんでは粘液性腺癌に同遺伝子の活性化が高頻度に起こっていることを世界で初めて明らかにするなど、婦人科がんの臨床・基礎的研究でも最前線で活躍しています。
- (前略)大学病院というと敷居が高いイメージを持っていたのですが拍子抜けするほど良い雰囲気でした。ただ待ち時間はとても長くただ採血するだけでもものすごく待ちました。待合室も個人病院とは違い患者さんが多いので何となく落ち着かないです。診察自体はとても丁寧で、先生も優しく相談しやすい雰囲気です。(後略)
- (前略)ちなみに通院だと駐車場は200円は覚悟したほうがいいでしょう。一時間は無料ですがそんな早くにおわりません。タリーズやローソン、レストランもあるし、売店も本屋も図書館もあるし、病院自体は環境的にはいいですよ。(後略)
- 待ち時間が長いのは大学病院なのでしょうがないと思っています。
- 朝一の予約でないと、予約時間から1時間以上は待つ。難しい疾患を抱えているのはわかるのだけれど、ある程度合わせて欲しい。
- 施設はきれいで、専門的な医師も多く、安心感があります。予約制なので、あまり待たされることがありません。電話は回線が多いにも関わらず、繋がりにくいと思います。
大学病院というと近寄りがたいイメージを持つ方は少なくありません。そんな中で、新潟大学医歯学総合病院は「拍子抜けするほど来院しやすい空間でした」「先生はとても丁寧で優しく、相談しやすい雰囲気です」などの声があがっています。
駐車料金は1時間の場合は無料ですが、診察や検査・待ち時間などにより、1時間以上かかってしまうケースも少なくないようです。待ち時間が長いのは、大学病院であることや患者数が多いなど、さまざまな事情が考えられます。1時間以内に診察を終えたい場合は、混み合わない時間帯を確認して予約を入れましょう。
待ち時間をイライラせず、焦らずに過ごす方法としては、タリーズやローソン、レストラン、売店や本屋といった病院内施設を利用するのがおすすめです。施設はきれいで、過ごしやすい環境のようです。
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