*画像引用元:信州大学医学部附属病院公式HP
http://wwwhp.md.shinshu-u.ac.jp/
長野県松本市にある「信州大学医学部附属病院」は、長野県唯一の国立大学病院であり、特定機能病院など23もの重要な役割を果たす病院です。災害拠点病院、都道府県がん診療連携拠点病院、高度救命救急センター、地域周産期母子医療センター、長野県災害派遣医療チーム(長野県DMAT)指定病院、難病医療拠点病院などに指定。大学病院として医療人の育成と先進的な医療の提供を行っています。
「診療・教育・研究を遂行する大学病院としての使命を有し、また患者さんの人権を尊重した先進的医療を行うとともに、次代を担う国際的な医療人を育てる」こと理念とし、先進的な医療の提供と次世代の医療人の育成に心血を注いでいます。
さらに、「心の通い合う透明性の高い医療を行い、病気の予防、診断、治療に全力を尽くす」という目標を掲げ、患者さんを尊重した医療の提供を行っています。人間としての尊厳を保ちながら最善の医療を公平に受ける権利、充分に納得できるまで説明と情報を受けた上で治療方法などを自らの意思で選択できる権利、自分の診療記録の開示を求める権利、個人情報の保護など、患者さんの権利を尊重した診療方針で日々職務に努めています。
ここでは、進行子宮がんや卵巣がんなどの累積執刀症例が約500例を超える医師が科長を務める「産科婦人科」について紹介します。
信州大学医学部附属病院は長野県における周産期医療の基幹病院であり、産科婦人科はハイリスク妊娠・分娩に対する専門的な母体・胎児・新生児の管理や、婦人科がんの治療、不妊治療、更年期や骨粗鬆症など、女性を一生涯サポートする診療科です。
がん治療に関しては、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんといった婦人科がんが対象疾患。手術療法に加え放射線療法や化学療法も組み合わせ、患者さん1人ひとりに最適化した治療法を決定します。
また、身体面だけでなく精神面にも配慮し、苦痛や精神的な辛さを緩和・予防する治療にも力を入れています。
精密検査でがんの進行度合いを見極め、治療方針を決定。手術療法、放射線療法、化学療法の3本柱を組み合わせ、患者さん1人ひとりに合わせて治療を行っています。
子宮頸がんの進行がんには「術前ネオアジュバンド動注化学療法」を取り入れ、生存率を向上させることに成功。がんのタイプ・進行度に応じた適切な治療法の選択、患者さん1人ひとりの状況や今後も考慮に入れた治療方針の決定、患者さんのQOLの向上を目的とした緩和治療なども含め、万全の診療体制が整っています。
信州がんセンターは、従来のがん総合医療センターの解消後、2013年に統合し、注力されてきたがんセンターです。
がん治療に関する診療部が3つあり、集学的治療部と呼ばれる部署では放射線治療や化学療法などを提供できるよう体制を整えています。がん医療支援部門では、在宅での医療支援や福祉支援など、地域医療とがん治療を中心に取り組んでいるのが特徴です。がん情報部は、がんに関する情報の整理・分析を担当しています。
信州がんセンターでは、「腫瘍内科」「通院治療に対応した腫瘍内科」「緩和ケア」の3つに分けて、診療日を設定しています。
腫瘍内科は火曜日・水曜日・木曜日の午前・午後に対応していて、緩和ケアは月曜日を除く平日の午前・午後に診療対応しています。そして完全予約制で通院治療者向けの腫瘍内科は、午前診療は月曜日から金曜日、午後診療は火曜日・水曜日・木曜日のみです。
診療は完全予約制の通院治療と、入院による化学療法や放射線治療を行っています。また、患者さんの精神的負担なども軽減するために、緩和医療も実施しているのが特徴です。
信州大学医学部附属病院の放射線科・放射線部は、放射線を活用した治療を行っている診療部・診療科のことです。
放射線部の中には、一般撮影部門やCT部門など検査・治療方法によって分かれています。放射線技師と放射線専門医が協力して画像診断や放射線治療を行っているのです。
医療機器はX線CT装置やリニアック、血管造影検査装置など多数の機器を用意しているのも特徴です。
放射線科の診療日は、放射線治療と放射線診断で異なります。放射線治療は、月曜日~金曜日の平日午前・午後どちらも診療しています。そして放射線診断は、火曜日と金曜日の午前中のみ対応可能です。
治療対応については、血管奇形に対する硬化療法や腫瘍に対する高精度放射線治療など、がんや動脈瘤、骨折などにインターベンショナルラジオロジーを用いています。
インターベンショナルラジオロジーとは、放射線診断技術を治療に応用した技術のことです。そしてこれまで用いられてきた放射線治療も行っていて、ヨードを用いた治療や高精度放射線治療などにも対応しています。
塩沢 丹里 (しおざわ たんり) 医師は、信州大学医学部附属病院産科婦人科の科長を務める婦人科がん治療のエキスパートです。進行子宮がん、卵巣がんなどの累積執刀症例は約500例を超え、子宮頸部嚢胞性病変の対応に関しては、国内でも有数の豊富な実績を有していることでも知られています。
正確な病態診断と徹底した治療前カンファレンスを行い、患者さんを中心とした治療方針を提案。精神面のサポートまで考慮した治療を行うことで、地域医療の中核を担う存在として多大な貢献をしています。
その一方で、信州大学医学部産科婦人科学教室の教授として、婦人科腫瘍領域の研究、次世代の医療人の育成にも力を入れ、さらなる発展に寄与。地域医療に貢献し、婦人科腫瘍領域において最前線で活躍する1人です。
小泉知展医師は、信州大学医学部附属病院・信州がんセンターの教授および医学博士で、がん治療における専門医です。これまでの医学的研究は呼吸器病学で、現在は肺がんに関する医学的研究を行っています。
多数の学術論文の実績があり、信州がんセンターでは研修担当医として勤務しています。また、研修医は、治療に必要な技術や知識を習得するために、小泉医師の下で悪性腫瘍・血液疾患、原発不明がんなどの検査・治療を行っているようです。
- 担当してくださった医師はとても丁寧に分かりやすく検査結果や病状の説明をして下さいました。一方的に終わるのではなく、「何か質問はありますか?」と投げかけて下さいました。入院も一度しました。病棟の看護師さんは色々だなと感じました。感じの良い方、タメ語な方、質問しただけでイラつくような態度を見せる方、女子校のようなノリの方、色々でした。若い子が多かったです。環境的なことは、一階に売店やタリーズ、小さいけれど図書館もありました。付き添いの入浴の時間が15分だったので短いと感じました。少し前のことなので変わってるかもしれません。(後略)
- (前略)先生は時間をとってしっかり話を聞いてくれましたし看護師さん、医療事務の方、病院に関わっている方みなさん感じよかったです。(後略)
- (前略)とても大きな病院で、スタッフも多いのですが、医師も看護師もプロでした。患者への接し方も丁寧ですし、とても気遣ってくださいました。救急患者が多いようで、忙しそうな感じですが、病院内は広く、カフェや花屋、散髪屋などがあり至れり尽くせりでした。入院中もストレスなく過ごすことができました。全国トップレベルの病院というのも納得できます。入院するならまたここがいいと思えるような病院でした。
- (前略)大きな病院なので色んな先生が居るなというのが感想ですが、今まで嫌な気持ちになるような診療は受けたことがありません。古く不気味な雰囲気さえあった病棟も新しく立て替えられ、医療ドラマに出て来るような、綺麗で近代的な病院に生まれ変わりました。(中略)ひとつだけ不満があるとするなら、あまりに病院が大き過ぎて、目当ての科や、お見舞いの部屋に辿り着くまで、沢山歩かなければなりません。高齢者の方が一人では、迷ったり大変なのではと思います。
- (前略)大病院なので、予約時間に行っても多少待ちますが許容範囲内だと思います。受付から会計まで全て番号で管理されていて、次の診察番号や会計で呼ばれた番号がわかるのでとても助かりました。(後略)
信州大学医学部附属病院で診察を受けた方の多くは、丁寧に分かりやすく検査結果や治療の説明を受けた点を評価しています。また、医師だけでなく看護師や医療事務など、各スタッフの対応についてもおおむね評判は良好です。
大きな病院ということもあり、救急患者が多く常に忙しい雰囲気ですが、1階には売店やタリーズ、図書館などもあり、快適に過ごせるのも魅力的でしょう。
外来では診察の順番や会計ではすべて番号で呼ばれ、管理されているようです。
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