幻のキノコの異名を持ち、高い抗がん効果を持っている「メシマコブ」の、特徴やがんへもたらす効果、実際の症例を一緒にご紹介します。
サルノコシカケの一種であるメシマコブは、別名を「桑黄(そうおう)」と言います。桑の木やブナに寄生しているキノコです。日本名の由来は、長崎県男女群島にある「女島(めしま)」で、島内の桑の木に生息していたことから。現在日本国内では、希少価値が高いキノコ類であり、幻のキノコとも呼ばれています。
日本では健康食品という立ち位置のメシマコブですが、お隣韓国では、医薬品として取り扱われています。医薬品として使用されるほど、高い抗がん作用があるのです。抗がん作用のみならず、免疫力を増加する成分もたくさん含んでいるので、がんを含めた多くの病気予防に最適だといえます。
摂取方法は、直接メシマコブを食べてもいいですし、サプリメントや漢方薬として摂取しても問題ありません。どちらの方法であっても、同じく効果は得られるとされています。
異名が幻のキノコなので、日本国内で育ったメシマコブや商品を手にいれるのは難しいでしょう。しかし、現在韓国で養殖されたものを手に入れることは可能です。健康食品に加工され、多くの方が手軽に摂取できるようになっています。現在出回っている、メシマコブ商品の多くが韓国原産の物です。
抗がん作用がある主成分はβグルカン類。それに加え、多くの種類の多糖類が含まれており、ほかのキノコとは一線を画した成分を持っているのです。人間の免疫細胞の活性化を実現、それによりがんの転移を防ぎ、再発を抑える効果が、メシマコブの主な効能となります。
がんの治療方法である、抗がん剤治療と放射線治療は、体に負担を多く与える治療です。しかし、メシマコブはその負担を軽減し、尚且つ転移や再発を防止する働きがあります。治療にメシマコブを併用すると、がん転移の予防と再発の予防につながることは、研究で明らかにされている事実。また、メシマコブ自体には副作用はありません。長期間摂取しても問題ないので、長引く治療の助けとして、メシマコブを摂取することができます。末期がん患者であっても効果が期待でき、摂取をすれば体重の維持や食欲不足、睡眠障害などの改善が図れるのです。メシマコブは非常に優れた健康食品であると言えるでしょう。
日本や中国などに分布するキノコ、メシマコブは漢方としては昔から使用されていました。そんなメシマコブは臨床試験などが行われた報告はまだないものの、いくつかの症例報告があります。[注1]
前立腺がんの患者が、抗がん治療の中止にともない自己判断でメシマコブを摂取したところ、数か月後の画像検査で腫瘍の消失が見られました。腫瘍マーカーも正常になったといいます。
肝細胞がんに骨転移が合併した患者の例です。頭蓋骨の骨転移への放射線治療の10ヶ月後に、頭蓋骨・肝細胞がんの病変が縮小したケースがありました。その後主治医による聞き取りで、患者が放射線治療開始前からメシマコブを摂取していたことが分かったそうです。
健康成分に興味を持つ方などから、いま注目されているのが「ワサビスルフィニル」。正式名称は「6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)」で、本わさびに含まれている成分として有名です。
そんなワサビスルフィニルには、抗酸化作用があることをご存知でしょうか?抗酸化作用とは、活性酸素から体を守る作用のこと。ヒトはストレスや高血糖により体内で過剰な活性酸素を発生させることがありますが、それをワサビスルフィニルが抑えてくれます。
しかし、ワサビスルフィニルは、西洋わさびが主成分の製品や副原料などが多く含まれるチューブわさびではほとんど摂取できません。日本原産のわさびをすりおろして摂取するのが効果的です。
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