精巣がんは10万人に1人といわれる珍しい病気ですが、10代から30代という若い患者では最も多いがんだといわれています。
発見時に転移を起こしている患者も多いですが、転移が進む前なら完治しやすいのもこの病気の特徴です。
ここでは、その基礎知識や転移の特徴、代表的な症状など、わかりやすく解説しています。
精巣がんは、精子をつくる精細管上皮細胞から発生するがんです。初期症状として精巣のしこりや腫れが出ますが、しこりが小さい時期だと自分で見付けることが難しいです。
病状が進行していくと、転移した病巣の症状が発見につながることもあります。例えば腹部リンパ節転移なら腹部のしこりや痛み、肺転移なら息切れや血痰といった症状です。ほかにも転移部位により、首のリンパ節の腫れや乳首のはれ、痛みなどが見られる場合があります。
多くの場合は抗がん剤が効きやすく、転移が広がる前であればほとんどが完治するといわれています。
しかし、この腫瘍は非常に増殖が早く、転移しやすいという特徴を持っています。早い段階で肺に転移することもあり、脳や肝臓に転移する可能性もあります。
転移は血管と精子の通る管が束になった「精索」という管を通って転移しやすいため、病巣を切除する場合には、この部位を切除するのが一般的です。
精巣がんは、はじめに後腹膜リンパ節という組織に転移することが多いです。その場合の症状や治療法を解説します。
後腹膜リンパ節というのはお腹の大動脈、大静脈の周囲にあるリンパ節。ここにがんが転移すると、お腹のしこり、腹痛や腰痛といった症状が見られるようになります。
後腹膜リンパ節を経由して肺や脳などに転移してしまうと、命に係わる症状を招いてしまう恐れがあります。そのため、精巣がん患者には胸部・腹部のCTスキャンをおこなって診断をします。
前述にもある通り、精巣がんは非常に進行と転移が早い病気です。精巣がんが診断された時点で、できるだけ早く病巣を取り除きます。まだ転移が認められていない段階であっても、再発を防ぐために後腹膜リンパ節も切除することがあります。
また、最初から転移が見られる場合には、すでに全身に転移が広がっていることも考えられます。そういった可能性を考慮し、あらかじめ化学療法によってがん細胞を減らしてから手術をおこなうこともあります。放射線療法が有効な場合もあり、放射線療法のみで根治できるケースも報告されています。
がんに立ち向かう上で、もっとも注意したい「再発や転移」。たとえ、医師による適切な処置を受けていたとしても再発・転移の可能性はある、ということをわきまえておかなければなりません。
そのため、医療機関のみに頼るのではなく、私たちができる代替医療も率先しておこない「がんの予防線」を何重にも張り巡らせることが、がんとたたかっていく上で極めて重要となってきます。
漢方や鍼灸、アロマ・マッサージ、健康食品、サプリなど、さまざまな代替医療が存在する中で、「グルタチオンS-トランスフェラーゼ」をいかに活発化させるかが、がん再発・転移予防のキーポイントとされています。
グルタチオンS-トランスフェラーゼとは、体内で働く解毒酵素のひとつ。この酵素を活性化させる野菜として、わさびが注目を浴びています。
わさびに含まれる成分「ワサビスルフィニル(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチイオシアネート)」は、このグルタチオンS-トランスフェラーゼを活性化させるとして、論文でも発表されました。
このほかにも、ワサビスルフィニルには、活性酸素を抑える、ピロリ菌などの細菌の増殖を抑制、血流の促進や血栓予防、免疫力向上、といったさまざな効果も。
また、がん細胞の増殖を抑制し、転移を防ぐといった効果も確認されているため、がんの再発・転移とたたかう方はもちろん、すでに転移してしまったという方にも、ぜひ摂取して欲しい成分なのです。
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