*画像引用元:大阪医科大学附属病院公式HP
http://hospital.osaka-med.ac.jp/
大阪府高槻市にある「大阪医科大学附属病院」は、特定機能病院、災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院、大阪府地域周産期母子医療センター、大阪府肝疾患診療連携拠点病院など、公的機関から30項目以上の指定を受けている地域中核病院です。2015年には、その質の高い医療が認められ「日本医療機能評価機構 病院機能評価 3rdG」にも認定されています。
また、高度な研究、人間性と高い専門技術を併せ持つ医療人の育成にも積極的に取り組んでいます。
「社会のニーズに応える安全で質の高い医療を皆様に提供するとともに、良識ある人間性豊かな医療人を育成する」ことを理念として掲げ、日々診療と医療人の育成に努めています。
大阪医科大学附属病院では、患者さんの権利がまず優先されます。人間としての尊厳を尊重された医療を受ける権利、安全で質の高い医療を平等に受ける権利、病気や治療について十分な説明と情報提供を受ける権利、治療内容を自らの自由意志に基づいて選択する権利、治療内容を選択する一助としてセカンドオピニオンを求める権利、個人情報が守られる権利など、患者さんを第一に考え、日々の診療に反映しています。
ここでは、大腸がんに対する難易度の高い治療法において国内外でトップレベルの実績を持つスペシャリストが在籍する「消化器外科・大腸班」について、がん治療の情報を紹介します。
消化器外科では、消化器ごとに専門的な医師を班(チーム)に分けて診療を行っています。大腸班では、大腸がん、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)、家族性大腸腺腫症、大腸憩室炎などの専門的外科治療を、麻酔科・化学療法科・肝臓外科・泌尿器科・婦人科など、関連各科と連携して提供しています。
大腸がんの手術は、その97%以上が腹腔鏡で、すでに「4,000例以上」と国内のみならず世界トップレベルの手術症例数を誇るのが特徴。また、直腸がんは出来るだけ従来からの肛門を温存する「肛門機能温存手術」の評価が高いです。
患者さんの状態・希望に応じて様々な集学的治療を行うのが基本とし、大腸外科治療を専門とする大腸班(大腸外科チーム)が、関連各科とのスムーズな連携のもとに根治性と低侵襲性に加えて術後の生活の質も高められる最高のチーム医療を目指し、実践しています。
「統合的3D-CT画像(お腹の地図)」という、最先端の放射線診断技術を国内外で初めて応用し、腹腔鏡下大腸がん手術をより安全・的確・迅速に行うための秘密兵器として役立てています。高い技術力と豊富な実績もあり、同科の腹腔鏡下大腸がん手術では、開腹大腸がん手術と比べて術後の再発も少なく良好な成績を得ています。
肛門機能温存手術なども含め、患者さんの負担やリスクが少なく術後の状態も考慮された治療を受けることが可能です。
奥田 準二 (おくだじゅんじ) 医師は、国内外でもトップクラスの実績を持つ消化器外科・大腸班の指導医を努める名医中の名医。主に大腸がんを対象とした治療に強く、「腹腔鏡下大腸切除術」と「究極の肛門温存術」のスペシャリストとして世界でも有名です。
日本人で初めて腹腔鏡下大腸手術の公開手術を行った経験から、国内だけでなく欧米・アジア諸国などから数多くの依頼手術・出張手術・公開手術を求められるなど、グローバルに活躍しています。
呼吸器内科・呼吸器腫瘍内科では、重軽度を問わず、呼吸器にかんする全病気の診療・治療・支援を受けられるのが特徴です。気管支ぜんそくや呼吸器感染症、肺がんや胸膜中皮腫といった呼吸器に関する疾患の治療を進めています。具体的には喉頭から咽頭(上気道)、気管支(下気道)、そして肺に関する疾患の診断と治療を実施。また、喉の痛みや咳が続く、喉に違和感があるという方の相談も受け付けています。
肺がんや胸膜中皮腫に対して、呼吸器外科・放射線診断科・放射線腫瘍科と協力しながら集学的治療を進めています。集学的治療とは、手術や化学療法・放射線治療など複合的な治療のことです。
検査方法には気管支鏡検査とポリソムノグラフィーを使用しています。気管支鏡検査は、口や鼻からファイバースコープを挿入して、肺や気管支の状態を観察したり、細胞組織や体液の採取を行ったりする検査です。ポリソムノグラフィーは、患者さんが睡眠している状態で肺などの状態を測定する検査方法になります。
婦人科・腫瘍科は、主に悪性腫瘍の子宮頸がん・体がん・卵巣がんなどの診療・治療を行っている診療科です。良性腫瘍の摘出手術を行う際は、患者さんの身体にかかる負担が少ない低侵襲治療を行い、卵巣・子宮の温存(摘出せず機能も残す)を目指しています。摘出手術だけでなく、化学療法を含む集学的治療を進めているのが特徴で、患者さんの要望にできる限り沿った治療を心がけているそうです。
子宮・卵巣で発生した良性・悪性腫瘍(がん)に対して、エビデンスに基づいた集学的治療(手術以外の方法も含めた総合的治療)を進めています。良性腫瘍や初期の婦人科がんについては、出血量の少ない内視鏡下手術や投薬治療といった低侵襲治療を実施。また、セカンドオピニオンを通して、他の医療機関で治療を受けているがん患者の転院も受け入れています。
放射線腫瘍科は、新しい放射線治療機器と医療技術を活用して放射線治療を進めている診療科です。前立腺癌には、強度変調放射線治療(IMRT)で対応しているのが特徴。完全予約制となっているため、診療は医療連携室を通して予約が必要です。
放射線腫瘍科は腫瘍のある部位や腫瘍の形、がんの進行度に合わせて治療方法を使い分けています。前立腺がんや術後子宮頸がんには強度変調放射線治療(IMRT)、子宮がんや乳がんには密封小線源治療、肺がんや脳腫瘍には定位放射線治療で対応しているそうです。
がん医療総合センターは、大阪医科大学付属病院が運営する「がん診療連携拠点病院」です。集学的ながん治療を行いながら、がんの情報収集やがん治療の戦略の立案、臨床試験の実施や支援、先端医療の研究開発などを実施。以下、8つの部門で構成されており、各診療科(放射線腫瘍科、婦人科・腫瘍科、呼吸器内科・呼吸器腫瘍内科など)は臨床部門内にあります。
臨床部門の各診療科にて、胃がん・大腸がん・食道がん・頭頸部がん・脳腫瘍・口腔がんなど、あらゆるがんに対応しています。また、集学的治療を進めており、抗がん剤治療など化学療法や手術など、さまざまな治療を複合しているのが特徴。セカンドオピニオン外来を設けているので、既に別の医療機関でがん治療を受けている方も、医療機関からの紹介があれば相談・緩和ケア・治療を受けられます。
- 胸にしこりを見つけて急いで受診しました。大きな病院で患者さんも多いかな…と思っていたら直ぐに順番が回ってきて診てもらえました。附属病院なだけあり、設備は最新のものでマンモグラフィーも痛みは当然ありましたが我慢できる範囲で医師は女性の方でした。触診の医師は男性でしたが、女性看護師さんが後ろに居てくださり配慮の行き届いた診療でした。(中略)この病院は会計のシステムが精算機で清算する方法を使っているので非常にスムーズです。カード払いも出来ますし、会計でもたつく人を待つ必要もありません。さすが効率主義だなと、感心させられるシステムでした。
- (前略)術前の検査なども非常に丁寧に診てくださり、どの先生の説明もわかりやすく好感が持てました。個人病院のように主治医というかたちはとってないので毎回先生は変わりますが、どの先生も安心できました。(後略)
- 自分で申込みをして健康診断を受けました。久しぶりの検診で、始まる前にトイレに行ってしまい検尿の尿が出ず困りましたが、スタッフの方は困った様子は見せず「では後で」とだけ言って後に回してくださいました。体重を計った後、「いつもと変わりありませんか」と声をかけてくださり配慮が感じられました。他の方も次々と来られていましたが回転も早く、ほとんど待たずに受けることが出来ました。子供を連れていきましたが、看護士さんや臨床検査技師さんが声をかけて子どものことを気にかけてくださいました。
- (前略)先生はとても面白く話しやすい方で、あまり心配はなさそうなのですが念のためという事でしっかり診て下さります。会計待ちもものすごく長いですが、阪急高槻市駅の近くにあり近所にお店も多いので、待ってる間は買い物したりランチしたりして過ごしています。
- (前略)受診する科にもよるかもしれませんが、人気な病院のぶん待ち時間はとても長いです。予約していても人気の先生の場合はかなり待ちます。会計も待つので、受診は1日がかりだと思った方が良いです。新館以外はとても古い建物なのですが(手術棟は最新です)、患者さんのためにもトイレは全て洋式になると有難いなと思いました。(後略)
大阪医科大学附属病院は、主治医ではなく毎回先生が変わる体制ですが連携が取れているため、患者さんの状態や前回の治療状況を把握した上で進めてくれる点が評価されています。また、医師からの説明も丁寧で話しかけやすく、検査時の対応も優しいと評判です。
待ち時間に関しては、多くの方が通院する大きな病院ということもあり、長いと感じられているケースは珍しくないでしょう。お店が密集している阪急高槻市駅から近いため、待ち時間が長い場合はランチをして過ごせそうです。
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