*画像引用元:茨城県立中央病院 茨城県地域がんセンター公式HP
https://www.hospital.pref.ibaraki.jp/chuo/
茨城県笠間市にある「茨城県立中央病院」に併設された「茨城県地域がんセンター」は、がんの高度専門医療の提供に特化した病院です。
平成20年に都道府県がん診療連携拠点病院の認定を国から受け、茨城県におけるがん診療の基幹病院となっています。手術、化学療法、放射線治療、緩和ケアなど全てにおいて患者さん中心のがん診療を専門にしています。
「患者さんに優しい、質の高い、県民に信頼される医療の提供」を理念に、がん医療をはじめとした高度な医療を実践し、地域の健康・福祉への貢献に努めています。
その診療方針は、患者さんファースト。個人の価値観の尊重や診療に関する情報提供、患者さんの意思に基づいた治療法の選択、患者さんの自由意思に基づく臨床研究や新しい薬剤の治験への取り組み、といった基本方針を定めています。
患者さんを中心にした理念・診療方針のもと、病院内外を問わないチーム医療・地域連携医療を推進し、県民に信頼される医療の提供を行っています。
ここでは「放射線治療センター」や病院長の専門領域である「産婦人科」について、がん治療の情報を紹介します。
茨城県立中央病院 茨城県地域がんセンターの産婦人科は、産科部門と婦人科部門に分かれており、がん治療を行っているのは婦人科です。婦人科がん(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんなど)治療の中核病院であり、手術療法・化学療法・放射線療法を組み合わせた集学的治療を含め、婦人科がんに対する最適な医療を進めています。
茨城県唯一の国指定のがん診療連携拠点病院の婦人科部門だけあり、高度な医療も担当しており、セカンドオピニオンも受け付けています。
子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんなど婦人科悪性腫瘍の手術を優先的に行っています。患者さんごとの年齢や合併症、社会的背景などを把握した上で、患者さんとそのご家族と個別にベストの治療方針を模索しながら治療を行っています。そのため、手術だけでなく、放射線治療や化学療法(抗がん剤治療)、ホルモン療法などを組み合わせる集学的治療を基本としています。
茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンターの放射線治療センターは、食道がんや肺がんなどの悪性腫瘍に対して放射線治療を行っています。
2017年の放射線治療実績は、486名(再発などによる再治療を含め598名)と多数の患者さんに治療を施していて、主に乳腺、肺、泌尿器などに対して放射線治療を実施したことを報告しています。
放射線治療センターでは、3次元放射線治療や強度変調放射線治療、体幹部定位放射線治療など高精度な放射線治療を行っているのも大きな特徴です。また、設備などが充実していることもあり、茨城県央・県北地区の中核病院として機能しています。
放射線治療センターでは、悪性腫瘍など放射線治療で対応できる疾患に対応しています。また、甲状腺がんやバセドウ病に関しては、放射性ヨウ素内用療法を実施しているのも特徴です。
悪性腫瘍の部位や状況に合わせて、さまざまな装置や放射線治療を提供しているのも豊富な治療実績のある放射線治療センターならではの医療技術といえるでしょう。
治療方法には特殊治療と呼ばれるケースもあり、定位放射線治療をはじめ、強度変調放射線治療やIMRTを用いて脳や体幹、前立腺がんの治療を行っています。
茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンターでは、2017年3月から骨転移チームを発足し、骨転移に関する課題解決や治療方針の策定などを月2回実施しています。
カンファレンスの内容は、がん患者さんの担当者が症状や課題などを提示し、医師などと適切な治療方法やリハビリ、退院までのサポートについて討論しています。
カンファレンスのコアメンバーは、放射線治療科や整形外科、リハビリテーション科や消化器内科、腫瘍内科、緩和ケア内科などさまざまな診療科から出席しているのが特徴です。
茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンターの化学療法センターは、2009年12月に開設した新しい医療センターです。治療件数の増加にともない、増床工事が行われました。
2017年の抗がん剤調製件数は大腸がんが17%と最も多く、次いで乳がん、卵巣・腹膜がん、胃がん、肺がんとさまざまながんに対応しています。
新しい設備ということもあり、電導リクライニングチェアやベッドの完備、そして木目調のきれいで温かみのある内装は入院・通院患者さんも落ち着く空間になっているようです。
化学療法センターは、がんに関して抗がん剤などの薬剤で治療を提供しています。また、化学療法センターは、センター内で採血と診察、薬剤の調製から点滴まで一括対応できることを方針としています。
また、患者さんに対して「優しい医療」を掲げていて、医師と看護師、薬剤師が一丸となり質の高い治療や副作用の予防やコントロールを行ってくれるのも嬉しいポイントです。
受診は化学療法センターとは限らないため、初診であればまず診療申込書と保険証を受付へ提出してください。
茨城県立中央病院 茨城県地域がんセンターの病院長を務める吉川 裕之 (よしかわひろゆき) 医師は、婦人科がん治療の高い技術と豊富な経験を持つ名医です。
特に、妊娠・出産を希望している患者さんへの「妊孕性温存」療法に関しては、国内で屈指の症例数を誇ります。病巣を取り除く治療法だけに限らず、妊娠する能力を残せないか?
できるだけ負担を軽減できないか?を模索し、患者さん1人ひとりに寄り添う医療の提供を行っています。
- (前略)先生はもちろん看護師さん、小児科の事務の方も皆さん優しい明るいので、子供が病院にきてもほとんど泣かずに助かってます(後略)
- (前略)昔からある病院なので、建物自体は古く(がんセンターは新しいですが)特にきれいな感じはしないですが、ごみなどはもちろん無く、衛生的にはきれいにしてると思います。(後略)
- (前略)救急車にて入院した場合以外は、基本的に紹介状が必要です。相談窓口があり、診療以外のことも相談できます。入院期間中も、許可を得れば車の駐車が可能です。許可を取るのは簡単です。(後略)
- 義姉が脳梗塞で入院したときの3階病棟の士長さんは、いつもテキパキ、笑顔絶やさずの方でした。退院するときもお忙しいのに、車椅子を押して車のところまで来て見送ってくださいました。出来ないことと思います。(後略)
- とても、親切な医師ばかりで頼りになる病院です。いつもありがとうございます。
茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンターでは、医師や看護師など皆さん優しいので、子どもが病院にきてもほとんど泣かずに済むという魅力もあります。
また、掃除が行き届いているきれいな設備という点も評価されているようです。
初診の場合は一般的な医療機関と同じく、紹介状が必要になります。また、何でも相談にのってくれる窓口があるので、入院している間の駐車場の利用方法なども気軽に相談できそうです。
茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンターは、高い医療技術の提供だけではなく、不安を抱きやすい状況にある患者さんにも寄り添う優しい医療機関といえるでしょう。
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