症状や痛みに関すること

花かごがんと診断された本人や家族にとって、最も心配なのはその症状。どの程度の痛みが伴うのか、という点かもしれません。

がんと立ち向かうために必要な知識として、症状や痛みに関する不安や疑問を、まずは解決していきましょう。

Q1.再発・転移したがんは、元のがんより悪性度が高い?

Ans.再発・転移したがんは、悪性度が高く変化しているケースが多い

再発がんや転移性のがんが発見されたときに、原発がんとは違う治療法を選択することがあります。それは、原発がんよりも悪性度が高くなっていて、以前と同じ薬や治療法では、通用しなくなっているケースが多いからです。抗がん剤の場合が顕著で、原発がんには効果が高かった薬剤が再発がんには全く効かない…なんていうケースもあるのです。

転移や再発が起きると、治療がより難しくなってしまうので、できるだけ再発させない“予防治療”が重要になってくるわけです。

Q2.転移性のがんの痛みは強い?

Ans.骨転移・脳転移などで原発がんと違う痛みが生じることがあります

肺や胃など内臓器官へ腫瘍が発生した場合、初期は内臓に痛みを感じる痛点がありませんので、特に苦痛を感じることは少ないようです。ただし、腹膜やほかの器官に転移、浸潤が起きた場合に大きな痛みが現れます。腎臓や膀胱など泌尿器のがんの場合は、尿が通過する際に痛みが生じる場合があり、同様に、大腸など消化器官のがんは、便が通るときに痛みが出ます。

また、内臓から骨や脳などに遠隔転移が起きると、別の痛みが発生します。

骨の転移箇所では、腫瘍が骨膜に分布している痛点を刺激し続け、骨自体が常に痛むようになります。さらに浸潤が進むと、動かした時にも鋭い痛みが起きるようになり、骨折を伴うこともあります。脳へ転移がある場合は、頭の広い範囲にうずくような頭痛が起こることが多いそう。特に起床時に激痛となることがあるそうです。

骨転移の痛みを緩和するには、放射線の照射が有効だとされていますし、脳転移に伴う頭痛には、非ステロイド系の抗炎症薬や鎮痛薬が効くと言われています。

Q3.抗がん剤の副作用はどんな症状が出る?

Ans.主な症状は吐き気や脱毛、下痢や貧血、肝機能障害など。副作用が起きる時期によって、いくつかに分類されます

抗がん剤はがん細胞を殺す効果があると同時に、正常な細胞も傷つけてしまう働きがあります。ですから、多かれ少なかれ、副作用と呼ばれる不快な症状が現れます。抗がん剤を投与してからどのくらいで症状が現れるかによって、以下のように分類されます。

  • 投与直後に現れる副作用
    嘔吐、吐き気、発熱、血圧低下、血管の痛み、アレルギー反応 など
  • 投与後2日から1週間で現れる副作用
    食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、倦怠感 など
  • 投与後1週間から2週間で現れる副作用
    食欲不振、下痢、口内炎、胃もたれ、貧血、白血球や血小板の減少 など
  • 投与後1週間から1ヶ月で現れる副作用
    脱毛、手足のしびれ、膀胱炎、皮膚の角化やシミ など

Q4.痛みを緩和するケアって、どんなもの?

Ans.鎮痛薬や放射線治療、マッサージなどを行って痛みを和らげます

がんという病気に対する研究が進むにつれて、治療に関する技術だけでなく、痛みを緩和するケアに関しても追及されるようになってきています。

最近は、がん治療を行うクリニックの多くで、緩和ケア専門のスタッフやチームを用意して、強い苦痛を訴える患者さんに対応しています。

現在、痛みを和らげる方法として実際に行われているのは、以下のようなものがあります。患者さんの痛みの状況を見ながら、これらを組み合わせてケアを行っています。

  • 鎮痛薬の処方
  • モルヒネの処方
  • 神経を麻痺させる注射
  • 患部への放射線照射
  • 患部への温熱・冷却療法
  • 患部のマッサージ
  • 鍼灸治療

Q5.心のケアが必要な場合はどうする?

Ans.専門家のカウンセリングや抗うつ剤の処方でケアします

がんで苦しんでいる患者さんにとっては、肉体的な痛みを和らげるケアと同時に、精神的な苦痛を緩和するケアも必要となります。

最近では、がん治療における精神面の研究を行う、精神腫瘍学という考え方が発展してきているそう。心理学や精神医学、腫瘍学などを組み合わせて、がん患者の生活の質を向上させ、精神疾患を改善することを目的としています。また、患者を支える家族の精神的なサポートを行うのも、この精神腫瘍学によるケアのひとつです。

具体的な方法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 心療内科やソーシャルワーカー、カウンセラーなどによるカウンセリング
  • 抗うつ剤や抗不安薬などの処方
  • リラックスできる方法を一緒に考える、トレーニングする

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