食道がん

甲状腺脳これまでに紹介したもの以外にも、罹患者が増えているがん、転移しやすいがんはたくさんあります。

その中から、食道がんの転移について、特徴をまとめてみましょう。

食道がんから転移しやすい代表的な部位

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転移しやすい場所[注1] 再発率[注1] 症状
リンパ節 56% 首が腫れる、声がかすれる、重苦しい痛み
13% 痛み
6% 咳や痰に血が混じる、息苦しさを感じる

代表的な部位はリンパ節・肺などの臓器・骨

リンパ節での再発は、場所によって痛みや症状が異なります。首の付け根のリンパ節に転移した場合は、首が腫れる・声がかすれるなどの症状。骨に転移した場合は痛みがでます。肺に転移した場合は、咳や痰に血が混じることも。食道がんは喫煙や飲酒が大きく関わります。再発を防ぐには、それらを控えることはもちろんですが、他にもさまざまな対策がありますので、確認しておきましょう。

食道がんの基礎知識と転移の特徴

転移を起こしやすいがんとして注意が必要なのは、食道がんです。
日本における食道がんは、食道の中央付近から発生することが多いですが、少ない確率で食道の下部に発生することもあります。
初期の食道がんは自覚症状が無いことが多く、健康診断や人間ドックでの内視鏡検査などの際に偶然見つかることがあります。この段階で食道がんが見つかれば、治る確率は高いです。

喉と胃を繋ぐ管状の臓器である「食道」の壁は、外膜、筋層、粘膜下層、粘膜筋板、粘膜固有層、粘膜上皮の順で構成されています。
早期の食道がんでは、食道を覆っている一番外側の粘膜「粘膜上皮」にがんが出来ます。このがんを「扁平上皮がん」と言います。
粘膜上皮に出来たがんは、肥大すると筋層にまで入り込み、さらに悪化すると食道の壁を貫き、食道の周りにある気管や大動脈、肺にまで拡大します。

また、稀に「腺がん」という食道がんになることもあります。腺がんは食道の下部に出来ることが多いです。
腺がんは、食道にある粘膜を分泌する「食道腺」を形成する「腺細胞」が、がん化することで引き起こされます。

食道がんが転移しやすい臓器とその症状、治療法について

食道がんは日常的にタバコやアルコールを摂取する人に多く、男女比では8割が男性患者で、60代以上の男性に多いがんです。

通常、消化器官には漿膜と言う硬い膜があるので、がんが発生しても浸潤を食い止めることができるのですが、食道にはこの漿膜がなく、比較的早い段階で周囲の臓器へ転移してしまいます。

しかも、位置的に肺や気管、心臓などに近いので、大きな血管やリンパ節が多く、遠隔転移も起こしやすいそう。リンパ節転移の危険が最も高く、次に血流に乗って肝臓や副腎、骨、脳などに遠隔転移するケースが考えられます。

転移が発見された場合は、外科手術ができなくなり、予後が厳しいと言われています。

食道がんから転移した場合の主な治療法

がんが進行すると、食道に食べ物がつかえるような感覚や、チクチクする痛み、咳、声のかすれ、体重の減少などの症状が見られます。

転移した場合には、がんが出来た場所やその時の症状、初回の治療法での反応などを見て、治療法を選択していきます。
食道がんの転移はがんが悪化している状態なので、部位を切除するなどの外科的治療を行うことはほとんどありません。

胸や腹部のリンパ節に転移している場合は、抗がん剤治療あるいは放射線治療を行っていきます。また、肺や肝臓、骨に転移した場合は、抗がん剤治療のみで対応します。
また、症状を緩和させる際は、モルヒネなどの痛み止めを使用した治療が行われます。

食道がんの「転移・再発」関連ニュース記事

食道がんの治療に「化学放射線療法」を選ぶ理由

食道がんは、早期だと症状が現れません。自覚症状が出るころには転移が進んでいるケースがほとんどです。食道がんがステージ1で見つかるのは全体の24%程度(胃がんは62%)。ステージ4で診断されるのも24%(胃がんは18%)、データからも見つかりにくいがんであることがわかります。

また、食道の周りにはリンパ管が多いため、リンパ節へ転移しやすい厄介な特徴があります。体内の構造上、臓器にも転移しやすいので、がんの中でも特に注意が必要です。

食道がんのステージ3までは手術での対処が基本ですが、食道を全摘した場合はのどと胃をつないで食道代わりにする必要があります。胃の働きが失われるので、体重が激減するのが特徴です。そのため、食道と胃を温存できる「科学放射線療法」が選ばれることもあります。[2]

ニュースの内容から、食道がんは早期発見が難しいとおわかりいただけましたでしょうか。日々の予防として、人間ドックや代替医療を行なっていきましょう。

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