肺がん

肺近年、患者数が増えているもののひとつに、肺がんが挙げられます。

喫煙歴のある方が罹患するというイメージがありますが、残念ながら喫煙しない方の中にも、患者さんが増えていると言われています。

ここでは、そんな肺がんの特徴や転移の傾向について解説しています。

肺がんの基礎知識と転移の特徴

肺がんは、肺や肺に隣接する気管支などの細胞に発生するがんで、日本においては罹患者数や死亡者数が最も多いがんのひとつと言われています。最近は、がん検診が普及していることもあって、発見される確率はとても高くなっています

しかし、肺がんの初期症状はほとんどないと言われていて、症状が出てから検査をし、発見した時にはかなり進行している場合が多いのが特徴。死亡者数が多い理由のひとつはこのことにあります。

さらに、肺がんの最も大きな問題点は、他の種類のがんと比べて転移しやすいということ。肺は血液の流れと密接に関わっていて、血流に乗ってほかの臓器へがん組織が移動しやすいのです。

特に、肺がんの中でも小細胞がんと呼ばれる、肺の組織内に悪性の細胞が見られる種類のものは、早期から転移が見られる傾向があるので、注意しなければなりません。

肺がんから転移しやすい臓器とその症状、治療法について

転移が起こりやすいと言われる肺がんですが、その中でも転移しやすいルートとして、以下の3カ所が挙げられます。

脳転移

肺からの転移として考えられる、最も怖いケースが脳転移。肺のがん細胞が血流に乗って、脳の外側にある硬膜という部分に転移するものです。転移した場所によって症状が異なるようですが、めまいや頭痛、吐き気、けいれんなどが起こる場合があります。

脳転移が進行すると、視覚や感覚の障害や言葉が出にくくなるなどの言語障害、歩行が困難になるなど運動障害が出ることもあるそうです。

脳転移の主な治療法

抗がん剤は脳まで届きにくいので、治療では外科手術や放射線療法をメインに行っていきます。
外科手術は部位によって治療が出来ない場合もあります。治療が可能な条件としては、身体の状態が良く、腫瘍が1つで直径がある程度大きいことが挙げられます。
また、10個以下の小さい腫瘍がある場合は、穴が開いているヘルメットに似た装置を頭に付け、「ガンマナイフ」という治療法を用い、腫瘍に放射線をピンポイントで照射していきます。腫瘍の大きさは、2.5~3cm以下が適用範囲です。
そのほか、10個以上の腫瘍があったり、髄液にも転移が見られる場合は、放射線を脳全体に照射して治療していきます。

骨転移

肺からの転移が多い場所として、胸椎や腰椎、肋骨など体の中心部にある骨が挙げられます。手足の末端などにはあまり転移が見られませんが、骨盤や大腿骨など下半身に転移することもあります。

些細なことで骨折したり、骨が痛む感じが出たら骨転移を疑いましょう。神経の麻痺、異常な喉の渇きなどの症状にも注意する必要があります。

骨へ転移が認められたら、鎮痛剤で痛みを抑えながら放射線治療を行うのが主流。骨への転移を遅らせる薬剤などを投与することもあります。

骨転移の主な治療法

肺がんの骨転移の腫瘍には薬物療法が効果的です。
薬物療法で病状が安定すれば、ゾレドロン酸やデノスマブなどの骨の破壊を防止する働きのある注射剤を併用し、様子を見ていきます。それでも痛みが続いたり、麻痺や骨折の危険性が高まるようであれば、放射線治療を行うこともあります。
放射線治療は非常に有効な治療法で、1回治療を受ければ2~3年以上は再発しないのが一般的です。

肺がんの骨転移では、複数の腫瘍が出現することが多いのですが、時には腫瘍が1個しか出来ないケースも。この場合は、身体の状態を見ながら切除手術を行っていきます。

肝臓転移

血液が集まりやすい肝臓も、肺がんの転移先ベスト3に入ります。肝臓へ転移した場合は、あまり症状が出ないので気が付かないうちに進行してしまう危険があります。

お腹にしこりがあったり、むくみや倦怠感が出たら要注意。黄疸が出ることもありますし、日常生活に支障が出るほどのダルさを感じることもあります。

肝臓転移の主な治療法

肝臓に転移した場合は、放射線照射や動注療法、温熱療法が効果的です。
動注療法とは、抗がん剤を使用する全身化学療法です。治療では「カテーテル」という柔らかい中空の管を血管に挿入。心臓の外側にある血管「冠動脈(かんどうみゃく)」内の、なるべく腫瘍の近くまでカテーテルを進めていき、高濃度の抗がん剤を流し込みます。抗がん剤の濃度は腫瘍の周りだけ高くなるように操作します。
温熱療法では、電子レンジに使用する電磁波と同じ種類のものを腫瘍にピンポイントで当てて治療していきます。高熱の電磁波でがん細胞を死滅させるのですが、これには個人差があり、実際に治療してみないと効果が分からないとされています。

リンパ転移

肺がんが進行した場合、血液やリンパ液の流れによって進行し、転移してしまうことがあります。特に転移しやすい部位の1つとして挙げられるのがリンパ節です。リンパ節とはリンパ液の流れが集まる場所のこと。けがをした時に黄色い液体が出ますが、この液体がリンパ液です。

リンパ節への転移を確認する際には最初に胸部X線検査を行います。続いて胸部CT検査などを行い、細かな病変の場所を調べるのです。 血液検査と、腫瘍マーカーを検査も行われます。他にも必要に応じて胸部MRI検査やPET検査をすることもあるので、こういった検査を受ける場合には自分がどのような検査をすることになるのか事前に良く確認しておきましょう。

必要に応じてCT検査やMRI検査、エコーを使った超音波検査、骨シンチグラフィ、PET-CT検査なども行うことになるので、疑問や不安があれば担当医に確認しましょう。 がんの転移についてはリンパが深く関わっています。がんから剥がれ落ちた幹細胞がリンパ管の中に入り、その中を流れてリンパ節に達するのが基本的な転移の流れです。

しかし、がん細胞がリンパ管の流れに乗ったからといって、必ずしも転移するわけではありません。というのも、がん細胞はもともと発生していたところと違う環境ではなかなか生き延びることができないからです。ただ、大量にリンパ管の中にがん細胞が流れ出た場合は新しい環境に強いがん細胞が転移しやすい部位に流れ着いてしまう可能性もゼロではありません。 このようにしてがんは広がってゆくのです。

参考:『肺がんの基礎知識』柏病院
http://www.jikei.ac.jp/hospital/kashiwa/sinryo/40_02w1.html

肺がんが転移した時の痛み

肺がんが転移した場合、肋骨や肋間神経に刺激をあたえることによって持続する胸の痛みが発生することがあります。場合によっては太い気管支に閉そくが起こったり、胸水が黙って肺が小さくなることにより呼吸困難の症状が起こることもあるのです。

ただ、初期症状はほとんどないので、こういった症状がみられた場合にはある程度状態が悪化している可能性も高いといえるでしょう。中には明らかな痛みを感じているにもかかわらず病院での検査を避け、状態が悪化してからやっと検査を受ける方も少なくありません。

胸の痛みが持続した場合や、呼吸困難を感じることがある場合は肺がんの転移などの可能性もあるため、病院で検査を受けましょう。もちろん、こういった症状が出たからといって必ずしも肺がんとは限りません。 また、どこに転移するかによって発生する痛みは異なります。単なる体の不調だと決めつけてしまうのではなく、万が一の転移の可能性も考え、気になることがあったらすぐに病院を受診するようにしたほうが安心できるでしょう。

肺がんが転移する場合、1つのみとは限りません。そのため、人によっては持続する複数の痛みを複数の部位に抱えてしまうこともあるのです。 痛みがあると通常の日常生活を過ごすのが困難になることもありますが、痛みの中には病院で治療を受けることにより、取り除けるものもあります。我慢してしまうのではなく、病院でしっかりと相談をしましょう。

どのような緩和ケアが行われるのかは現在の状態や病院の治療方針によって変わってくるので、気になることがあればしっかりと相談をして話を聞いてみてくださいね。 痛みを取り除く治療を行う際には、自分がどのようなケアを望んでいるのかきちんと伝えることが重要です。例えば、とにかく痛みを取り除けるのであれば他に不眠などの症状が現れたとしても問題ないと考える方もいれば、眠れなくなるのは困るからそういった症状が現れない範囲で使える痛み止めを処方して欲しいという方もいるでしょう。

処方された痛み止めが必ずしも自分に合うとは限りません。使っても効果が途中で切れたり、あまり変化が実感できないようであれば意味がないので、痛み止めを処方された後も何らかの不調やトラブルがあった場合はすぐに相談してみましょう。

参考:『痛みを我慢しない』国立がん研究センターがん対策情報センター
https://ganjoho.jp/hikkei/chapter3-1/03-01-09.html

がんの再発や転移とたたかうには

がんに立ち向かう上で、もっとも注意したい「再発や転移」。たとえ、医師による適切な処置を受けていたとしても再発・転移の可能性はある、ということをわきまえておかなければなりません。

そのため、医療機関のみに頼るのではなく、私たちができる代替医療も率先しておこない「がんの予防線」を何重にも張り巡らせることが、がんとたたかっていく上で極めて重要となってきます。

漢方や鍼灸、アロマ・マッサージ、健康食品、サプリなど、さまざまな代替医療が存在する中で、「グルタチオンS-トランスフェラーゼ」をいかに活発化させるかが、がん再発・転移予防のキーポイントとされています。

グルタチオンS-トランスフェラーゼとは、体内で働く解毒酵素のひとつ。この酵素を活性化させる野菜として、わさびが注目を浴びています。

わさびに含まれる成分「ワサビスルフィニル(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチイオシアネート)」は、このグルタチオンS-トランスフェラーゼを活性化させるとして、論文でも発表されました。

このほかにも、ワサビスルフィニルには、活性酸素を抑える、ピロリ菌などの細菌の増殖を抑制、血流の促進や血栓予防、免疫力向上、といったさまざな効果も。

また、がん細胞の増殖を抑制し、転移を防ぐといった効果も確認されているため、がんの再発・転移とたたかう方はもちろん、すでに転移してしまったという方にも、ぜひ摂取して欲しい成分なのです。

>>がんの代替医療の最前線・注目の成分ワサビスルフィニルとは?

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